優勝を決めた稀勢の里との一番に物言いをつけた審判部への批判騒動は自身が出演したテレ朝のバラエティー番組内での“謝罪”で幕引きと見られたが、増長ぶりが次々にクローズアップされ始めている。
元力士が言う。
「白鵬はこのところ土俵上の態度が悪い。懸賞金を受け取ると誇示するように上に差し上げたり、立ち合いでエルボードロップ気味のかち上げにいったりとやりたい放題で協会幹部も困っている。ただ、大鵬の記録を超えた大横綱を公然と批判できないだけですよ」
同じく現役時代、問題児ぶりで批判にさらされた朝青龍の場合は、まさしくヒールヒーローだった。
「人気の面でそのヒールヒーローに及ばない。実は白鵬はそこを一番気にしているんです。だからこそ、初場所でも遠藤との一番で、ファンに見せつけるようにこめかみに張り差しにいき、エルボーを見舞うような無茶をやってしまう」
白鵬は幕下以下の頃、カラオケに出掛ける時もノートを持参し、日本に何とかとけ込もうとしていた。
「こんなに努力してきた力士はいませんよ。東日本大震災では力士の先頭に立ってボランティアに務め、土俵を流された高校に私費で土俵を贈った。しかし、ここまでやっても人気が上がらない。諦めにも似た気持ちがあるようです」(相撲関係者)
とはいえ、クレバーな白鵬のこと。このままで終わるはずがないという。
「今は父親のジグジドゥ・ムンフバトさんの反対でできませんが、高齢の父親がもし亡くなりでもすれば、帰化して日本人になるでしょう。野心家ですから、今度は相撲協会の支配に向けて着々と手を打つはずです」(元力士)
白鵬の心中やいかに。