◎ドゥラメンテ
12頭ながら素質馬が揃って大注目の一戦。この質の高い混戦を断つのはドゥラメンテの末脚。今回と同じ舞台の東京1800を3戦経験しており、新馬2着後の未勝利戦を6馬身差、ゲート再審査明けのセントポーリア賞を好タイムで5馬身差。圧巻な勝ちっぷりは重賞級。このメンバーに入っても全く引けをとらない。時計面の裏付けも十分。前走の1.46.9は、過去10年の共同通信杯を振り返っても、これ以上のタイムで決着したのは2013年の一度だけだ。道中のペースに左右される面はあるものの、2012年のゴールドシップ、2014年のイスラボニータともに48秒台の決着だった。中1週の反動さえなければ、まず崩れることはないだろう。
新潟2歳S、東スポ杯ともに2着だったアヴニールマルシェも東京1800に良績。対戦した相手がその後の重賞やオープン特別で好走しており、能力の高さは歴然。成長を促しながらのゆったりしたローテーションにも好感が持てる。
新馬1戦ながら、遊ぶ余裕をみせて3馬身差の楽勝劇を演じたリアルスティールも大物感たっぷり。負かした2、3着馬も次走で勝ち上がっているように決して相手に恵まれたわけではない。メンバーはかなり強化されるが、初戦同様の瞬発力を発揮できるようなら面白い存在。
穴は、ホープフルSで1番人気ながら9着に沈んだダノンメジャー。中山の小回りが合わなかったわけではなかろうが、スローな流れの中、外、外を回る競馬となり伸びを欠いてしまった。この中間も坂路で好時計を連発しているように調子落ちは見られない。広い東京コース、横山典騎手への乗り替わりで巻き返しに注意。
以下、土付かず2連勝中のアンビシャス、重賞で3戦続けて掲示板にきているソールインパクトも流れひとつで食い込む余地はある。また、ここ2戦、緩い馬場、時計のかかる馬場で人気を裏切っているティルナノーグもパンパンな馬場に替われば巻き返しがあっても不思議でない。
馬連 流し
(8)-(1)(2)(3)(11)
3連複 軸2頭流し
(3)(8)-(1)(2)(5)(6)(10)(11)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。