自宅で覚せい剤を所持したとして、2月7日に兵庫県警に現行犯逮捕されたのは、東京都新宿区に住む広告会社社員・増田ルミ子容疑者(46)。彼女の夫は、毎日新聞社の常務だった。
「常務は60歳すぎですが、長らく独身貴族を貫いていました。ルミ子容疑者とは、東京本社の編集局次長だった10年ほど前に結婚しているはずです。ただ、事件前から離婚の噂もあったようですね」(同社関係者)
常務は、主に大阪本社の社会部で事件記者として鳴らしてきたという。大阪の社会部長を経て東京本社に呼ばれた敏腕で、周囲の評価も高かったようだ。
「がさつで男臭いイメージの社会部の中で、おしゃれでダンディーなルックスの常務は異彩を放っていました。10歳以上も年の離れたルミ子容疑者をめとったのも不思議ではないほどのモテっぷりでしたよ」(同)
女にモテて出世街道を歩んできた常務だが、さすがに辞任は避けられない。
「離婚の噂があるなら別居していた可能性もありますが、同居だったら完全にアウト。妻の所持品でも、常務の自宅から出てきたわけですから。しかも、覚せい剤はセックスの際に使用するケースも多い。当然、警察は常務も捜査対象にしていたはずです」(薬物問題に詳しいフリーライター)
しかし、毎日新聞は逮捕当初のメディアの取材に、「増田という姓の取締役がいることは間違いないが、容疑者との関係は不明です」との不可解なコメントを発表したのだ。
これには別の全国紙記者もあきれ顔。
「逮捕の時点で常務から事実関係を聞き取っているはず。こんなとぼけたコメントを出したら、余計にイメージダウンになる」
さらに、この事件は読売新聞社にも飛び火。ルミ子容疑者が、下請けの広告会社に所属し、読売新聞東京本社内で勤務していたため、家宅捜索が入ったのだ。
毎日新聞社内では、事件の影響で読者離れに拍車がかかり、「会社が潰れるのではないか」といった悲観的な声まで飛んでいるという。