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千葉ロッテが手本のドラフト戦略

 10月23日に行われるプロ野球ドラフト会議。今年は「将来性はともかく、ビッグネームの1位候補が少ない」とされ、どの球団も抽選失敗後の“外れ1位”のセレクトに奔走している。そんな中「去年の千葉ロッテはウマくやった」のボヤキも聞こえてきた。

 昨年、千葉ロッテは吉原正平投手、井上晴哉内野手の2人の社会人・日本生命所属選手を指名した。日生は巨人・小林、DeNA・柿田を1位指名でプロ野球界に送り出したが、同じ球団へ複数人はロッテだけ。
 「日生は社会人野球の強豪ですが、どの会社も経営状態が厳しい。乱暴な言い方ですが、野球で入社した“社員”を引き取ってくれるのならありがたいでしょう」(球界関係者)

 いわれてみれば、日生は解禁となったプロ野球二軍との交流・親善試合にも積極的。社会人チームは 「社員の引き取り手を」、大学は“就職先”の狙いも秘めて同試合に臨み、スカウト陣も「簡単に実力を見極められる」と大歓迎なのだ。
 「今年から千葉ロッテの本拠地・QVCマリンの看板広告に新たに『日本生命』が加わりました。広告投資は2選手も引き取ってくれたお礼だなんて冗談も聞こえています(笑)」(同)

 看板広告の年間契約料は当然、設置場所にもよるが高いところで推定3000万円。野球部社員の年収を仮に400万円とすれば、昨季ドラフトで送り出した4人分で1600万円。約2年分の人件費という計算になる。また、日生はプロ野球交流戦の冠スポンサーでもある。交流戦は今季、優勝賞金が5000万円から3000万円に減額されたが、日生から新たな“収入”を得たのは千葉ロッテだけともいえなくはない。
 社会人チームに恩を売るドラフト指名も悪くないということか!?

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