物語の舞台だった岩手県がドラマを制作したNHKに感謝状および表彰状を贈り、その際、岩手県の達増拓也知事は続編について、「(NHK側が)考えられている、と漏れ伝わっている」と注目発言し、「あまちゃん」続編への期待は加熱している。「当然、NHKだってやりたくてしょうがない。でも、そうもいかないのがキャスト。主役の能年玲奈、コンビを組んだ橋本愛など出演者はスケジュールがパンパン。物語の重要なキーといわれる小泉今日子だって、そうそうスケジュールを空けられる女優じゃない。いくらやりたいと声を上げてももう一度、あのキャストを集めるというのは、いまとなっては不可能に近いんです」とはあるNHK関係者。
ただ、そうも言っていられないのが。いまのNHKを取り巻く状況だ。「籾井新会長が就任会見でした慰安婦発言があってから、国会にまで呼ばれる事態になっている。いつまた不払い騒動に発展するかわからない状況になっている。なんとしても『あまちゃん』でその声を封じ込めたいという思惑が錯綜し始めた」(同関係者)。
となると、NHKができる算段は「スピンオフ」だというのだ。「たとえば薬師丸ひろ子が演じた鈴鹿ひろ美や、古田新太 の荒巻太一を中心としたストーリーを展開させられないかと検討し始めている。そうすれば出演者もかなり抑えられるし、現実的だろうといわれている。まだまだ机上の空論に近いものだが、新会長への問題で非難の声が大きくなればなるほど、実現味は増すといわれてますよ」と同関係者。「あまちゃん」がいまの危機状態を救えるか!?