「この調子で行けばキムタクが主演した映画『HERO』の興行収入70億円を越える可能性も出てきた。既に第2弾も決定しているといわれている」(映画関係者)
この映画の特徴として面白いのは、一般人に混じって業界関係者の鑑賞率がずば抜けて高いことだとか。
「この映画のコストパフォーマンスの高さが注目されている。製作費10億円以上掛けて製作した『HERO』の10分の1以下で『ザ・マジックアワー』は製作されている。今後、発売されるDVDの売り上げ等を加味すれば興行収入がそのまま利益になる。映画界の置かれた現状を考えるとまさに理想の映画のあり方といえる」(映画関係者)
実は、「ザ・マジックアワー」の特異性はこれだけではない。公開と同時に一部の映画館で見受けられる珍現象も話題になっているという。
「映画が終わると、誰かが立ち上がり大声で『ブラボー、ブラボー』と拍手をしながら叫ぶことがあるそうです。なぜか、その人物は誰もが名前を知っているほど売れてはいないが、テレビや映画で顔を見たことがある俳優や女優。そのため一時は、三谷監督の仕込みではとウワサになっていた」(映画配給会社関係者)
この珍現象は、三谷監督が語ったある一言が始まりだったようだ。映画雑誌のインタビューで三谷監督が妻夫木聡を主演に起用した理由を明かしたのだ。
「前作『THE有頂天テル』の試写会で映画が終了すると同時にある男性が一人で立ち上がった。しかも、涙を流しながら『ブラボー、ブラボー』と言って拍手を始めた。この男こそ妻夫木だった。三谷監督はその場で次回作の主役に妻夫木を起用することを決め、脚本を書いたと告白した」(番組関係者)
芸能界にこの話がすぐに広まったことは説明するまでもないだろう。実は、こんな話もささやかれているそうだ。
「業界関係者限定の試写会ではキムタクや織田裕二も周囲をキョロキョロしながら『ブラボー』と叫んでいたそうです。他に上野樹里、柴咲コウもいたらしい」(同)
当分、三谷映画ではこの珍現象が名物になるかもしれない。