中居の月9主演は1998年4月スタートの「ブラザーズ」以来11年ぶり。「ブラザーズ」は平均18.2%とそれなりの数字を上げていただけに、中居本人も低迷ぶりに驚いているに違いない。
「中居のドラマだけではない。日テレでは嵐の櫻井翔主演の『ザ・クイズショウ』が初回こそ14%だったが、確実に数字が下がっている。また、フジではKinki Kidsの堂本剛主演の『帰ってこさせられた33分探偵』が3月スタートですでに放送が終わったが、4回の平均が8.6%。全9回の前作『33分探偵』の平均視聴率を下回った」(民放のドラマ制作関係者)
中居のドラマとのバッティングを避けるように、今月末からはTBSでキムタク主演の「MR.BRAIN」の放送がスタート。「キムタクのギャラは通常1話400万円。しかしテレビ局の経費削減のあおりを受け、半額の200万円に下げてオファーを受けた」(同)と、以前のような絶大なジャニーズの威光は失われている。
「このままだと、ジャニーズタレントの主演ドラマは減る一方。そこで、事務所内で極秘にプロジェクトが立ち上がっているのがジャニーズ専門チャンネルの開設。そっちの方がはるかに事務所にとって利益が大きい」(レコード会社関係者)
テレビ業界は2011年のデジタル化に向け、ますます多チャンネル化の様相を呈し、テレビ各局はCS・BSにそれぞれチャンネルを開設。特定のジャンルだと、スポーツ・映画・韓流などはコアなファン向けだが、ジャニーズチャンネルとなると規模はケタ違いのようだ。
「テレビ局から自社のタレントが出ている歌番組、ドラマを買いあさり、それに加えて自社で制作したドラマ、音楽番組を流す。各アーティストのコンサートは生中継し、その都度PPV(ペイ・パー・ビュー)で課金すればいい」(同)
となると、各テレビ局には大きな脅威。ジャニーズチャンネル設立という“最終兵器”を行使させないために、ジャニーズとのせめぎ合いがありそうだ。