「『サイン』は、大森を始め松雪泰子、仲村トオルら強力な布陣を揃え、しかも法医学サスペンスというテレ朝らしいジャンル。さらに、この木曜夜9時は『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』や『緊急取調室』といった、ある意味、高視聴率が約束されている枠。関係者はこの結果こそ、サスペンスでしょう」(芸能ライター)
夏休みに入り、家族が外に出かけたり旅行する機会が増えるこの時期は、在宅率がぐっと下がる。おのずと視聴率も落ちてしまうわけだが、そんな「夏枯れ」と言えるこの時期のドラマで、低視聴率伝説を作った作品と言えば……
「2002年7月期、渡部篤郎が主演を務め、広末涼子がヒロインとして登場した金曜ドラマ『愛なんていらねえよ、夏』(TBS系)は、堤幸彦監督らの意欲作でしたが、平均は7.8%。5話目などは4.2%という戦慄の数字を叩いてしまいました。
また、2006年7月期、ボート競技を描いた『スポーツドラマ・レガッタ〜君といた永遠〜』(テレビ朝日系)は、速水もこみち、相武紗季といった人気者を揃えたのですが、視聴率が振るわず、平均5.4%(最低視聴率4.3%を2回)。10話を予定していましたが、全9話で打ち切りの憂き目に遭っています」(同)
一度、ドラマが途中で打ち切られると、どうしてもそのイメージを引きずることが多く、上戸彩の初主演ドラマ『ひと夏のパパへ』(TBS系、2003年7月期)も8話目が3.6%という深夜並みの結果に。これも全11話の予定が、10話で切られてしまった。この後、上戸は2006年7月期、『下北サンデーズ』(テレビ朝日系)で主演を務めるも、7話目で5.8%を記録。こちらも、当初より1話削られて全9話となっている。夏が刑事ドラマや法医学ものなど、数字が見込めるものが多くなるのは仕方ないのかもしれない。