プロゴルファーの青○を意識した「ゴルフ解説者のAOKI」に扮した石橋貴明と、おかげでしたおなじみ「モジモジくん」スタイルの木梨憲武の指導? の下、おぎやはぎやバナナマン、サンドイッチマン、体育会系芸人ワッキー、など総勢11人の芸人が、ゴルフ場と野球場に見立てた千葉・東京ドイツ村に掘られた大きな落とし穴に落ちるという企画。ただ落ちるだけじゃなくて、「穴に落ちる」芸人のリアクションや絡み、ダメなコメントなどを楽しむという、とんねるずらしい“人の悪い”企画。穴も雑で思いっきりヤラセなんだけど、落ちる芸人を見るのはやっぱり面白い。
そこで目を引いたのは、ムーンウォークで穴に近づき「ドイツ村へ行ッフォー!!」と叫んで、ドイツ村を宣伝しターンしながら穴に回り落ちたマイコーりょう。彼はマイケル・ジャクソンのインパーソネーター及びパロディスト、ダンサー、を兼ねるお笑いタレントだ。以前はショーパブなどでも活動していたが、2009年6月よりオフィス北野に所属。年齢は非公開だが、ダンサー暦は20年以上、LAやラスベガスなどのショーパブや路上でも、マイケルのパフォーマンスをした本格派だ。
マイコーりょうのすごいところは、マイケル・ジャクソンを忠実に再現しているところ。上品で優しいがどことなく人間離れしたあのマイケルの違和感をうまく表現している。マイケルのいい部分だけを再現するアノグループのダンスや他の芸人の安いモノマネとは全くちがう、マイケルの全てを愛してるからこそ出来る芸だ。
それにしても、「全落オープン」で優勝して緑のブレザーを着たとたん、ものすごく地味になってしまうマイコーりょう。ひとたび興奮したステージから降りて派手な衣装を脱ぐと、物静かで目立とうとしなかったというマイケルに、とことん近づこうとしているようだ。(コアラみどり)