「社会性と言ってもいい。昨年大ヒットとなった『半沢直樹』(TBS)は、サラリーマンの悲哀と組織論。『あまちゃん』は東日本大震災から復興する東北の人たちの絆と勇気。1月ドラマを見ると、唯一、社会テーマを持っているのが『明日、ママがいない』(日テレ)。しかし、バッシングを浴び足元を掬われてしまいました」(事情通)
セオリーの二つ目は、キャスティング。最近、重要視しなければいけないのは、主演よりもむしろ脇役のキャラクターだという。
「この点を踏まえると、1月ドラマで脇のキャラが立っているドラマは皆無。昨年のドラマは、『あまちゃん』では脚本の宮藤官九郎を含め、松尾スズキ、古田新太など濃いメンバーが顔を揃えた。『半半沢直樹』も同様で、演技の上手い人たちが出演するドラマは高視聴率を取るのです」(関係者)
三つ目はSNSとの連動。
「最近は、ツイッターなどでドラマを選定する視聴者も激増。リアルタイムでドラマを視聴し、一体感を味わいたいという視聴者の思いがあるからです。これに『半沢直樹』や『あまちゃん』は見事リンクしたのです」(ドラマプロデューサー)
このセオリーの基となるのが企画書。ドラマプロデューサーらが脚本家や放送作家らに依頼し作成する。ちなみにこの料金だが…。
「0円です。テレビ界では企画書は全て0円。採用され初めてギャラが支払われる。ある意味、書き手のプライドと言ってもいいでしょう」(関係者)
意外にシビアな世界だ。