逮捕容疑は、7月12〜14日、市教委宛てに「土曜授業をやめなければ、野田の教職員のために、お前らのような悪い連中を、市の庁舎ごと吹き飛ばしてやる」「いつでも庁舎もろとも、吹き飛ばす準備はできている」などと記した文書を郵送し、脅迫した疑い。
同署によると、教諭は6月上旬から6通の脅迫状を送付したとみられている。文書には、その理由について、「土曜日まで働かされて疲れがとれない」「体調を崩している教職員が増えている」「負担が増える」などと書かれていた。
調べに対し、教諭は「土曜授業中止を求めて、封書を作成したのは間違いない」と容疑を認めているという。
土曜授業については、昨年11月、文部科学省が各自治体の教育委員会の独自判断で行えるよう規則を改正した。同市の公立小中学校では、千葉県の自治体で唯一、今年度から月2回の土曜授業を導入している。
市教委によると、教諭は08年4月に同校に赴任。11年からは教務主任を務め、土曜授業の計画立案を担当していた。
同市においては、土曜授業は保護者からは賛成意見が多いものの、不満をもつ教員が少なくなかったという。
市教委は「子どもを教育する立場にありながら大変残念。児童生徒、保護者の信頼回復に努め、教員の指導をしっかり行いたい」とコメントしている。
(蔵元英二)