CLOSE
トップ > 社会 > 『ビーイング』の申告漏れ騒動 取り沙汰されるテレ朝との関係

『ビーイング』の申告漏れ騒動 取り沙汰されるテレ朝との関係

 この出来事は根っこが深そうだ。
 大手レコード会社『ビーイング』グループ会社の申告漏れ騒動である。東京、大阪、名古屋国税局の税務調査を受けたのは、グループ60社のうち約30社。'12年までの5年間で約15億円の申告漏れを指摘された。

 具体的には、B'z(ビーズ)や倉木麻衣のコンサートなどを企画・運営する『ビーイング』とB'zのCD版権などを管理する『ビー企画室』、不動産会社『アトラスト』などだ。
 うち数億円が仮装隠蔽(いんぺい)を伴う所得隠しと判断され、重加算税を含む追徴税額は赤字だった決算期があるため1億数千万円となった。

 それにしても、今回の騒動はなぜ根っこが深いといわれるのか。
 「ビーイングのビジネスがあまりにも多岐にわたり、取引先が多いためです」(レコード業界事情通)

 たとえば、倉木麻衣の事務所『LOOP』は彼女のために作られたが、いまはモデルマネジメント事務所に変わっている。スタジオも作った。
 これらビジネスは関連性があり、手を広げるのは当然だが、不動産に手を出したのは意外と音楽関係者は一様に首を傾げる。
 「マンション建設販売、ビル建設等の不動産事業、ほかにパン屋まで作った。さらには運送会社、不動産担保ローン、損害保険代理店など本来のビジネスとはあまり関係のない分野まで進出している」(音楽関係者)

 こうしたビーイングコンツェルンの申告漏れ騒ぎを注視しているのが、テレビ朝日である。
 「テレ朝とビーイングとはかなり深い関係です。B'zは他局には出ないがテレ朝には出るというほど。松本孝弘が『ミュージックステーション』のテーマ曲を作曲し、演奏もしている」(前出・レコード業界事情通)

 なお、テレ朝は11月30日にオープンさせるライブシアター『EX THEATER ROPPONGI』の柿落としにB'zを予定している。
 だが、今回の騒ぎが長引き、テレ朝にも国税が入ったりすれば、イベントにも影響しかねない。
 この余波はしばらく続きそうだ。

社会→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

社会→

もっと見る→

注目タグ