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AKB48 ヲタしか知らない名曲たち

 アイドルグループ、AKB48の代表曲といえば、「ヘビーローテーション」や「会いたかった」など、熱烈なファンでなくとも耳にしたことがある曲が思い浮かぶが、同グループには、シングルリリースされていない隠れた名曲がいつくつも存在することをご存じだろうか。いわゆるおもに劇場で歌われる“公演曲”と呼ばれるものである。

 まずは、チームK3rd「脳内パラダイス」公演曲である「くるくるぱー」。おバカキャラである小林香菜がセンターをつとめる曲である。小林はこの曲を歌う時は王様の格好でネギを持ちながら歌う。このことがきっかけなのかどうかわからないが、小林は、ネギを自宅で栽培。一度は失敗するも、再チェレンジで成功。ちなみに、このネギは“みねぎし”と名づけられている。

 板野友美に、「最近、ゴリラと話せるようになってきた」と疑惑の目を向けられた秋元才加がセンターをつとめるのは、チームK6th「RESET」公演で歌われる「ウッホウッホホ 」。この曲で秋元の“ゴリラキャラ”が定着してしまった。また、秋元によると、この楽曲を歌う際にゴリラの行動を動画サイトで研究。その成果なのか、ゴリラの顔マネをしながら、笑顔で胸を叩く姿が、後輩メンバーから、「あまりにもリアル」と恐れられているとか。

 AKB48の清純派の代名詞ともいわれる渡辺麻友が担当してファンに衝撃を与えたのが、チームBの4th「残念少女」。王道アイドルのまゆゆが、「まわりの大人たちが私をダメにするの」「笑顔のその下で赤い舌を出す」と歌う同曲はファンの間でも話題になった。

 異色恋愛ソングとして話題になったのが、チームK2nd「青春ガールズ」公演の「禁じられた二人」。担当したのは第4回選抜総選挙で第1位となった大島優子と、AKB48グループでもトップクラスのセクシーメンバーとして話題の河西智美。同曲は女性同士の恋愛について歌った楽曲であり、アイドルとしては非常に珍しい挑戦であった。

 また、数多くいるメンバーを覚える上で重要な役目を果たしているのが、メンバーの名前が出てくるチームKの「16人姉妹の歌」とチームBの「チームB推し」。「チームB推し」はメンバーが変わるごとに歌詞のマイナーチェンジが行われたり、最近では、歌詞をSKE48にあわせて「SKE推し」としてテレビ番組で披露され鮮度が落ちていないが、「16人姉妹の歌」の方は初期のチームKメンバーが今では、少なくなっており、完全メンバーで歌うことは、非常に難しくなっている。

 アイドルライターは、「他のアイドルならばここまでバラエティに富んだ楽曲を生産していくのは非常に難しい。メンバーが大量にいるAKB48だからこそ、キャラクターも豊富になり、様々な楽曲を誕生させることができた。もちろん、プロデューサーが作詞家であるこも大きいと思いますね」と語る。楽曲の多種多様さも、ファンを飽きさせない大きな要因になっているのかもしれない。

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