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ゴジラ松井キャンプ視察にこぎつけたDeNA中畑監督の本当の狙い

 ゴジラ松井が巨人以外のNPBユニホームに袖を通した。
 2月5日に松井秀喜氏(40)がDeNAベイスターズのキャンプ地である沖縄県宜野湾市を訪れた。待ち構えていた中畑清監督(61)はいきなり抱擁して迎え入れ、戸惑う松井を余所に、ベイスターズのグラウンドコートを差し出す。松井が巨人以外のNPBチームの公式着を身に付けた瞬間だった。
 「中畑監督はベイスターズの指揮官に就任した直後から、松井氏にキャンプに来てほしいと伝えてきました。キャンプ観戦に訪れたファンの数は、平日にも関わらず、2千人。前日30数人だった報道陣のも、一気に160人以上に膨れ上がりました」(地元関係者)

 松井に近い関係者によれば、毎年中畑監督からラブコールを受け続けていたそうで、その度に「頼むよ〜」と“泣き”を入れられていたそうだ。また、休暇で帰国した際も、中畑監督は自宅に招待していたそうだ。
 「若手のころから中畑監督の奥さんに手料理を何度もご馳走になり、そのお礼と、中畑監督の“しつこさ”に負けた、ということです」(松井に近い関係者)

 中畑監督は松井がプロ一年生だった1993年、巨人打撃コーチを務めている。中畑監督からすれば師弟関係ということになる。だが、この“ゴジラの囲い込み”は古巣の巨人に対する軋轢を生んでいた。
 「松井は中畑監督の熱意に負けましたが、古巣に対する義理もある。だから、宜野湾に行く前に巨人の宮崎キャンプに立ち寄る強行スケジュールとなったんです」(同)

 巨人サイドは中畑監督の口説き落としによって、DeNA視察に至った経緯も把握していた。義理立てて、先に宮崎に立ち寄ってくれたことも分かっており、その気配りに感謝しているという。しかし、それは松井が巨人に戻る可能性がまだあることを示している。
 「巨人を気に掛けてくれたということは、毎度の次期監督の話も死んでいないと解釈されました。DeNA視察の件ですが、中畑監督の人柄、頼み方も良かったんでしょうね。しつこく誘っても嫌味にならない。巨人も参考にすべき」(ベテラン記者)

 松井がDeNAキャンプを視察したのは、計3日。その様子を告げるスポーツ新聞には原辰徳監督(56)も目を通しており、内心は穏やかではなかったという。
 「原監督も巨人を優先してくれた経緯を知っていますが、できれば、阿部(慎之助)や高橋(由伸)ともっと話をして欲しかったとも思っています。新人の岡本を直接視察してくれたのがせめてもの救い」(同)

 原監督は自身の後継者を選ぶとしたら、今季から兼任コーチに昇格した高橋由を推すつもりだ。松井対高橋由の様相を呈し、フロントの意見も別れるだろう。だが、長嶋茂雄終身名誉監督は松井を推している。
 「今回のDeNA訪問により、中畑監督は松井との仲をチーム内外にアピールできました。また、中畑監督はドラフト会場で巨人職員に話し掛けて談笑するなど、さり気なく巨人OBであることもアピールしてきました。ベイスターズの監督を長く務めたいとは思っていないのでは」(同)

 将来的に中畑監督が狙っているのは『松井監督-中畑ヘッド』という図式なのかもしれない。ゴジラの訪問で、中畑監督は高笑い。その笑い声は宮崎まで聞こえていた!?

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