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ドラフトが阪神を救う? 連日のプロアマ交流戦が意味するもの

 8月11日、対九州共立大戦、同12日、大阪体育大戦。阪神二軍(育成)が異例とも言っていい連日の『プロアマ交流戦』を行った。その狙いは今秋のドラフト戦略を少しでも有利に進めるためだろう。
 大学の単独チームとの試合が可能となり、その目的は「ドラフトではない」とは言うものの、11日の九州共立大戦には8球団27人のスカウトが招集。阪神は6人体制という、これまた異例の体制で同大学との試合に臨んでいる。

 「目的は川満(寛弥=4年)クンですよ。186センチの長身から投げ下ろす本格派左腕で、地元のソフトバンクも早くからマークしてきた好投手です」(大学野球関係者)
 関西系メディアに、阪神スカウトはこの川満投手が『上位指名候補』であることを認め、「体力がつけば、ストレートはもっと速くなる」と“絶賛”。まだ伸びしろを感じさせる好左腕は、阪神二軍を相手に4イニング5奪三振を奪ってみせた(4回)。

 翌12日の大体大戦だが、阪神スカウトが熱視線を送っていたのは、ちょっと意外な投手だった。右腕・宮川将投手(=4年)である。7月時点でのドラフト情報を整理する限り、プロ野球各球団が注目している同大学のドラフト候補は、左腕・松葉貴大投手(=4年)だったはず…。
 「いや、宮川クンや松葉クンもどちらも素晴らしい。松葉クンは左投手なので(ドラフト報道で)目立っているだけ」(在京球団スカウト)
 前出の大学関係者によれば、宮川クンは1年生時から高く評価されていたという。しかし、野手で入学した松葉クンが投手に再コンバートされ、その後は『2枚看板』として活躍してきたそうだ。

 「阪神が宮川クンに注目するのは、松葉クンとの優劣をつけたからでもなければ、松葉クンに指名が集中しそうな状況から逃げたためでもありません。宮川クンは大阪府出身なので、地元出身のドラフト候補を大切にしたいと思ったからでしょう」(前出・在京球団スカウト)
 宮川クンは先発で4回を投げ、「自責点1」と好投。二番手としてマウンドに上がった松葉クンも『被安打5』と本来の調子は発揮できなかったが、3回を無失点に抑えている。
 前出のスカウトは「宮川クンは大学4年間で真っすぐが速くなった」「スライダーはプロでも通用する」と評価していた。
 今年は即戦力の投手が少ないという。阪神にすれば、直接対戦した二軍選手から印象を聞くなどし、「より詳細なデータ」を集めようとしたのだろうが、こんな情報も聞かれた。
 「地元と言えば、甲子園の雄・藤浪(晋太郎=大阪桐蔭3年)も無視できません。他球団に指名を許したときのファンからの反発を考えると、競合覚悟でも1位指名に参加せざるを得ないでしょう」(プロ野球解説者)

 関西系メディアによれば、高野栄一・阪神球団本部長が「甲子園大会を視察する意向を語った」とも伝えていた。本部長自らがドラフト候補生を視察するのも異例だが、確か、同本部長は6月の全日本大学選手権を視察していたはず…。視察の目的は“数少ない即戦力投手の1人”東浜巨投手(亜細亜大=4年)と思われる。連日のプロアマ交流戦もそうだが、阪神はチーム再建に向け、今秋のドラフトにかなりの力を入れているのは間違いない。
 先のプロ野球解説者がこう続ける。
 「昨年3月、阪神は近畿大学ともプロアマ交流戦を行い、その試合で好投したのが千葉ロッテに2位指名された中後(悠平)でした。指名順位の絡みもあったのでしょうが、その阪神とのプロアマ交流戦で中後の将来性を確信したのは千葉ロッテだけではありませんでした」
 1位候補を絞り込むのはまだまだ先の話だが、『投手』と『野手』のどちらで行くのかを、『投手』ならば、将来性の高校生なのか、それとも、即戦力の大学・社会人なのかを、早めに表明した方が良さそうだ。

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