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荻窪「丸長中華そば店」酸味の効いたつけ麺の元祖

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提供:週刊実話

 「丸長」系は、いわゆる「大勝軒」も含めて色々枝分かれしているけど、とび抜けて美味しかったのは中野の「栄楽」だと思う。酸味、甘味、旨味のバランスが優れていた。でもずいぶん前に閉店してしまった。「丸長」と名の付く店はボクの知っている限りでは新井薬師、桜台、目白、上福岡(閉店)にあり、人気があるのは目白店だね。「大勝軒」に比べると「丸長」はどこも酸味が強く、アッサリとした味わいで、若干物足りなさを感じるけど、ふとした時に無性に恋しくなるつけ麺だな。

 で荻窪の本家へ。行列はしていないものの、店内はほぼ満席、右手カウンター8席に、4人席のテーブルが3卓。相席は当たり前なのでテーブルにお邪魔した。

 「チャーシューつけそばと焼売ください」

 チャーシュー入りつけそばは、丸長系に見られる小ささめなつけ汁のお椀、焦がし唐辛子が散りばめられ、これがアクセント、そこにタップリの焼豚。つけ汁の酸味は緩やかで、ほどほどの旨味、仄かな甘味、ややウェーブのある中太麺はモチモチでツルツル。

 「旨いな〜」

 「しゅうまい」は、昭和のテイスト、肉というよりは小麦や片栗粉などがたっぷり、こりゃ練り物だね。この手の焼売があるのは、浅草の「来集軒」や、店名は忘れたけど東銀座「歌舞伎座」近くにあった中華の焼売もこんな感じだった。初めての人は焼売と思って食べると腹が立つが、これはそういうものだと認識しなきゃいけない。
いずれにしても、穏やかに美味しいね。

〈店舗データ〉
【住所】東京都杉並区荻窪4-31-12 電話03-3391-7518
【営業】11時過ぎ頃〜15時
【休日】水・第3日
【アクセス】JR中央線・地下鉄丸の内線「荻窪駅」南口から徒歩2分

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