◎テンダリーヴォイス
桜花賞トライアルとはいえ、前週のチューリップ賞と比べるとかなり低調なメンバー構成。かたやGIII、オープン特別のここは落ちて当然ではあるが、2勝馬すらおらず1勝馬同士の対戦であり実質的に500万特別と変わらない。ここで桜出走の権利を得ても余程傑出したパフォーマンスを見せない限り本番で勝ち負けに加わる可能性は低いだろう。間近に迫った桜花賞では現時点での力量が問われるものの、将来性を含めた観点であればここ出走の中にも出世しそうな馬は何頭かいる。
テンダリーヴォイスは、現時点ではこの世代の一線級とは力に開きがあるが、将来的には牝馬重賞の常連になりそうな器。現状、410〜20キロ台の馬体重を維持しながらの調整が精一杯ではあるが、精神面が成長してくれば稽古でも負荷をかけやすくなる。そうなればレースでのパフォーマンスも向上するだろう。その将来性に一票投じたい。重賞での好走歴もありこのメンバーなら力量上位で人気になることは明らかだが…。テンダリーと同じディープ産駒で似たような存在なのがメイショウメイゲツ。ただ、アルテミスS、赤松賞、フェアリーSとテンダリーには3戦3敗と分が悪い。追ってバテないしぶとさがあるのでもつれるような展開が理想か。
以下、立ち回りの上手なメジャーフォルムとダートの未勝利を勝ち上がったばかりたが、芝で良さが出そうなパセンジャーシップあたりをおさえたい。
馬単 流し
(14)-(2)(8)(11)
3連複 軸1頭流し
(14)-(2)(8)(10)(11)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。