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五輪復活協議で苦戦の野球・ソフトボールに見えてきた逆転シナリオ

 東京五輪の3競技が千葉県に“移転”することが正式決定した。その3競技とはレスリング、フェンシング、テコンドー。すでにバスケットボールも埼玉県に競技会場が移転しており、各方面から「東京オリンピックとは呼べないのではないか?」の声も出始めた。
 「東京が五輪開催地に立候補した際、選手村から『半径8キロ以内』と表明していましたが、会場が狭い、準備不足などのため、いくつかの競技会場が各地に移転されました。セーリングの会場も愛知県への移転が有力視されており、その他競技も静岡、愛知、神奈川などへの移転が検討されています」(JOC職員)

 今後、移転された会場整備・建設費の問題も出てくるが、移転候補地に静岡県が加わったことで、劣勢が伝えられていた野球&ソフトボールの競技復活にわずかな望みが出てきた。
 「野球&ソフトが追加競技に決まった場合、東京ドームがその会場になると予想されていました。しかし、東京ドームは“私営施設”であり、球場広告などを外せないという切実な問題も抱えていました。メーン会場となる東京の臨海部に近い千葉県のQVCマリンも一応県営ですが、ロッテ球団が実質的に維持管理しているので状況はあまり変わらない。ところが、静岡には公営で、かつ国際試合の会場にもなり得る草薙球場がありますからね。ここなら競技場としての問題点がクリアになる」(同)

 そもそも、追加競技の決定は開催地の責任で決めることもできた。しかし、実行委員会が「IOCにお伺いを立てる」としてしまったため、五輪において大きな影響力を持つ欧州圏での競技者人口が少ない野球&ソフトは、図らずも劣勢となってしまったのである。
 「人気が高い野球&ソフトを追加することで、国内スポンサーがどれだけ多く集まるかをアピールすれば、さらに状況が変わるかも。東京五輪は予算不足に陥りかけていますからね」(同)

 野球&ソフトは会場変更を逆手に取るべき。国民的支持をカネに変え、逆転ホームランを狙うしかない。

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