49歳の時に東京郊外に総計7000万円の豪邸を建てたAさん。公務員で最終的な年収は1100万円程度だったが、既に退職。65歳の現在、収入は年金のみだ。
「兎に角、生活には金がかかる。恥ずかしながら今になってその当たり前のことや心細さが身に沁みています。先月もトイレの水周りの修理に30万円かかった! 家を建てた業者の伝だったのですが、ぼったくられたかなあ…」
1000万円プレーヤーは修理系を放置しておくなんてことはない。また、人間関係を重んじるから、業者との長年の付き合いを反故にしたり、金のことで文句をつけるなど理解の外だ。たまたまかもしれないが、そんな紳士的な態度につけこまれたのかもしれない。
家のローンに加え、生命保険を筆頭とした各種保険掛け金、次か次へと襲い来る予定外出費…。
「…家計は火の車ですね。家のローンのために、もう10年以上発泡酒しか飲んでいませんし、現在妻にも毎日買い物に行かないように、とか基本的に料理はしなくていい、など言い渡しています。妻は小食ですし、自分が作った料理すらほとんど手をつけませんから結局余りますので。私はスーパーで特売の刺身(398円)や串カツ(189円)などを買ってきて、一杯。締めラーメンもごっそり買い貯めているカップ麺。いろいろあるので、楽しいですよ(笑)」(同)
と言うその表情は少し寂しげ。
それでも、同窓会、謝恩会など付き合いを通じた奥さんとの旅行機会時の移動には新幹線しか使わない。
「一泊1万5千円以下で泊まれるホテルがあるんですか?」
筆者が激安の方法教えてあげたら、心底びっくりした様子だった…。コンビニに入ったことも牛丼を食べたこともないそうである。ある種のこだわりがあるのであろう。
逆に若い1000万円プレーヤーはどうだろう。読売の発言小町を見ると、賃貸の人の贅沢であっても、ランチ、ネットでの買い物、ちょっとした旅行などあくまで身近なちょっとした贅沢に限られるようだ。
世代間に共通しているのは、価値観を持っている点。
へんなものを食べたり着たりはしない!
貧乏人にはそういうプライドがなく、弁当200円台、とか…安いところにばかり目が行きがちなのかな、とも思う。(笑)
それでも、この程度の生活の人が、日本全体でほんの数%しかいない。
日経ダイヤモンド誌の年収1000万円特集の要諦としては、週一回贅沢をして見聞を広め、取引相手に言われる前にいきなり完全納品するなど行動を超迅速にしたうえで、実際に仕事で結果を出してから昇給を上司に掛け合えば、夢など持たずとも日常の中で1000万円プレーヤーになれるのだそうだ。
皆さんは、こういった降って湧いたような年収1000万円が当り前というお話を、どうお考えだろうか。