ドラマ「毒トマト殺人事件」のあらすじはこんな感じ。テレ朝女子アナ・大下さんがトマトを食べて死亡し、SMAP5人が容疑者として浮上する。無人島、街中、カラオケ、縄文時代、トマトハウスと各自いろいろ挑戦中の彼らに、ヒライズミさんやヌクミズさん扮する刑事が内緒で近づき、真犯人をつきとめる。
ぶっちゃけドラマの謎解きなんかどうでもよくって、とにかく見てもらいたいのは正月に放送した番組「SMAPがんばります」で、テレ朝看板企画の「伝説」にそれぞれ挑戦するSMAPにいかに気がつかれず(だいたい気づいてるんだけど)にドラマを撮影するか。大幅な経費削減思想から生まれたSMプレイみたいな趣向の番組だ。しかし、各自が映画のPRなどに絡み、(SMAPなのに)無理な挑戦をさせられている本放送を見ていなかった記者にはまとめて鑑賞できてオトクな番組でもあった。そこで一番びっくりしたのはやはり、題名にもなっている「トマト」だけを食べるチャレンジをした木村拓哉。それが普段の日ならまだしも、芸能人が一年で一番忙しく、スタミナが必要な年末の4日間、トマトだけを食べて生活するというもの。これに挑戦したキムタクには本当に頭が下がる。
仕事以外は、トマトをモチーフにした可愛い「トマト部屋」に戻される木村は、一応毎日健康診断を受けるが、紅白歌合戦のマイケル・ダンスのリハーサル前も、特番の生放送後も、とにかくなにかと忙しい2009年の年末をトマトだけで乗り切った。芸能人って忙しいとあんまりご飯食べないのかもしれないけど、トマトだけでハードなスケジュールをこなす事を強要するテレ朝も、それを容認する事務所もヒドイ。体を維持するたんぱく質とかエネルギーとかってあんまりないじゃん、トマトって。でも、文句も言わず頑張るキムタク。よく倒れないな。記者の知り合いの広告関係の人が言ってたけど、「SMAPクラスの売れっ子アイドルはなかなか丸一日お休みもらえないから、みんな痩せてるの」と言っていた。そんな生活を10年以上もやっているキムタク。決してゆっくり体を休める事なく、プラス番組で食事制限って、こんな仕事ホイホイ引き受けてたら、いつか死ぬぞ。
これが年末の話で、半年後に勝手に撮影されていたドラマが放送された訳だが、肝心なドラマの出来は不完全でつまらない結末に。キムタク自身は、内緒でドラマを撮影していた事にちょっとムッとしていたようだが、太ってもないのに「トマト絶食」をやらされた事には納得している模様。さすが大物、スーパーアイドル木村拓哉サマは何か感覚がマヒしてるのか、怒るべきところが、違うよね。(コアラみどり)