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とんちんかん采配で迷走する原巨人 “5人内野”は混乱するベンチの一端に過ぎない

 オールスター明けの後半戦は黒星スタートになった原巨人。指揮官はこの日、3年ぶりの四番に入った長野久義(29)の大きな左翼飛を指して、「風が少しね。良いスタートを切った」とコメントし、敗戦を受け止めながらも淡々と振り返っていた。しかし、「原監督が一番焦っている」との声がもっぱらだ。
 「今季、何回、打順を代えたことか…。四番で後半戦をスタートした長野にしても、過去には八番を打たされているし」(プロ野球解説者)

 原辰徳監督(56)は球宴を目処に打順を固定させるとしていた。今季は村田、阿部、アンダーソン、セペダらも四番を務めてきたが、長野を中核に据えた新打線も勝利に結びつかなかった以上、これから先も『ネコの目打線』は続くだろう。
 「長野に代打で松本(哲也)を送り、犠打をさせた試合(5月16日)もありました。5月下旬にはバッテリーコーチの吉原(孝介)コーチを外し、打撃担当だった村田(真一)コーチに配置換えしています。阿部に喝を入れるには吉原コーチでは荷が重すぎたからですが、巨人は実績のあるベテランが多い。スロースタートの傾向もあり、原監督はチームに緊張感を与えようとしているんですが、策が裏目に出ている」(前出解説者)

 キューバの至宝、フレデリク・セペダ(34)をいきなり四番デビューさせたが、現在は打撃不振で二軍落ち。当然ながら阿部、村田ら中心打者を発奮させることはできなかった。
 復調してきた亀井善行(31)の起用法にも首を傾げる声が多い。亀井は交流戦以降、12試合連続で先発出場してきたが、セーフティスクイズを勝手に試みて失敗(7月11日)。原監督は懲罰的な意味合いでスタメンから外したが、「相手の守備態勢を見て自身が判断したもの。スタメン落ちはかわいそう」(担当記者)と、亀井に同情する声も少なくない。
 「頭角を表した橋本(到=24)にも、もっとチャンスを与えないと」(同)

 去る7月11日の阪神戦、同点で迎えた六回表のピンチで、原監督は『内野5人シフト』で切り抜けようとした。だが、打球はシフトを嘲笑うかのように2人になった外野手の間を転がって行った。
 「試合後、川相(昌弘=49)ヘッドコーチは『こういうシフトもあると(選手に)伝えてあった』と説明していましたが、ぶっつけ本番ですよ(笑)」(前出解説者)

 それでも、首位戦線に踏み止まっているのは、巨大戦力のおかげだろう。原監督は今年で9年目の長期政権となり、現在は2年契約の1年目。後任にゴジラ松井がウワサされているが、色好い返事は得られていない。
 「阿部、高橋由を監督に抜擢する方法もあるが、まだ若すぎる。適齢期のOBを見渡しても適任者はいません。鹿取義隆氏は『侍ジャパン』で多忙を極めている。桑田? どうかなあ…」(球界関係者)

 目ぼしい後任が見つからない以上、原政権をサポートしていくしかないのである。

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