マヤの2012年人類滅亡説と、それを商売にする人々

ミステリー 2011年06月21日 15時30分

 最近、2012年に人類が滅亡すると言う類の予言が巷で話題になっている。
 マヤの2012年人類滅亡説とは、どんな予言なのだろうか。

 マヤ文明とは現在のメキシコ南東部やグアテマラ、ユカタン半島地域で、紀元前頃から発達した文明である。彼らは巨大な石造建築による神殿を幾つも造っている。彼らの文明が最高潮に達したのは意外なことに8世紀頃だと言われている。
 彼らは金属器の使用はせずに、車輪すら使用されてはいなかった。彼らの農業は焼畑と言われる種類で、人の心臓を神に捧げる生贄の儀式が盛んであった。当時の先進国家から比べると、その文明は決して高いものではなかった。やがて、人口増加と食料不足などから、マヤの民は土地を捨てて他へ移ったと言われている。16世紀になると彼らの子孫はスペイン人に占領された。
 マヤの民は独自に天体観測を行い、極めて精度の高いカレンダーを利用していた。ただし、そのカレンダーの日付は2012年12月23日で途切れるとされる。マヤの伝説では、過去に4つの世界が滅び、今回は5つ目の世界であり、その最後の時になるというのである。自称マヤの子孫であるというアメリカインディアンのホピ族にも同じ神話が残されていると言う。

 さて、近年話題となったマヤの予言が、どのようにして我々に認知されたのであろうか。最初にこれを唱えたのはアメリカ人の学者ホゼ・アグエイアスだと言われている。彼が1987年に発表した「マヤン・ファクター」には、彼がマヤの天文学を研究して、マヤの大周期の終わりである2012年12月21日から、人類は新しい太陽の時代に突入すると説いていた。
 マヤの予言を一般に広めたのはイギリス人作家グラハム・ハンコックだと言われている。彼が1995年に発表した著書「神々の指紋」は発売されるや否や、世界中で600万部を超える大ベストセラーとなった。内容は世界中に広がるオーパーツに自らの解釈を示したものだと言われているが、彼はその著書の中でマヤの予言を伝えている。彼は著書の中で、2012年に惑星配置が重力に影響を与え、地球の地殻移動とそれに伴う大津波が世界中で起こると説いている。
 イギリス人作家エイドリアン・ギルバートとモーリス・コットレルはその共書「マヤの予言」を1995年に発表した。彼らは著書の中で、2012年に太陽の黒点活動が最大になり、それに伴う磁場の異常による地球の地殻変動と、大津波や地震による被害を唱えている。

 これらのマヤ予言に関する書物は、俗に終末予言と呼ばれ、世界が滅亡するなどの恐怖心を故意に説いているように思われる。グラハム・ハンコックなどは、これらの本でも最も多額な印税を稼いだと言われている。
 アメリカのハリウッド映画でも、マヤの予言を参考にして人類滅亡を描いた映画「2012」がローランド・エメリッヒ監督により製作され、世界中でヒットした。マヤの予言はこれら関係者に多額な収益をもたらせた。このようにして、マヤの予言はいつしか商売の道具とされていた。

 果たして2012年12月、マヤの予言はどんな形で成就されるのだろうか。

(藤原真)

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