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在野PLのOBが集結する 宮本ヤクルト監督就任組閣構想

 セ・リーグ最下位に沈む東京ヤクルトのチーム再建に、有力な派閥が注目しているという。
 「小川監督が少ない戦力を上手にやり繰りしているのは間違いありません。若手では山田哲人が急成長し、(高井)雄平もクリーンアップの一角にまで育ちました。小川監督が二軍指揮官の時代から育ててきた選手がようやく一人前になってきました」(ベテラン記者)

 しかし、チームが勢いづかない理由は故障者続出による戦力不足だけではない。小川淳司監督(57)は“ホトケの小川さん”と称されるように、上手くチームに喝を入れることができないのだ。選手は知らず知らずのうちに負け癖が付き、いまのヤクルトは緊張感が喪失していると言っても過言ではない。
 「ヤクルトの将来の監督候補は、昨年引退した宮本慎也氏(43)です。本人もその立場を分かっていますが、『3年は勉強したい』とも語っています」(前出記者)

 その言葉通りなら、宮本氏を監督に迎えるのは2016年オフ。あと2季、小川体制で持ち堪えられるのかどうか、疑問である。
 「独立リーグでの監督経験のある高津臣吾投手コーチ、投手管理に定評のある伊藤智仁同コーチ、伊東昭光二軍監督に橋渡しを頼む選択肢もありますが、フロントは古田敦也氏のことを快く思っていない。彼との関係が深いコーチを昇格させたくないとも考えています」(球界関係者)

 古田氏との関係性はともかく、昨季は二軍監督としてイースタンリーグ優勝にチームを導き、選手に活も入れられる真中満打撃コーチを評価する声もあるそうだ。
 これ以上のチーム崩壊を止めるには、真中コーチの昇格か、宮本氏の3年計画を前倒しさせるしかないようだ。このヤクルトの監督問題に注目しているのは、チーム関係者だけではない。
 「宮本氏に監督を要請することになれば、長期政権となります。宮本氏はPL、同志社、プリンスホテルとアマ球界のエリートコースを歩んでおり、とくにPLの関係者は宮本氏といっしょにヤクルトコーチになりたいと思っている」(前出関係者)

 PL学園は長く高校球界を牽引してきたが、部内暴力が発覚。一時はプロ野球に進んだOBから野球部再建の指導者が選出されるとも伝えられたが、いまだに後任は決まっていない。また、12球団を見渡してみても、11年退任の尾花孝夫前横浜監督(現巨人二軍投手総合コーチ)以来、プロ野球監督は誕生していない。宮本氏の監督招聘に伴い、主要コーチとしてヤクルトに再就職したいと思うOBも少なくないそうだ。
 「日本では監督が交代すると、主要コーチも同時に入れ代わります。当然、監督の息の掛かった仲間にお声が掛かります」(同)

 宮本氏はヤクルト一筋で、野村IDに鍛えられた。しかし、アテネ五輪、WBC、北京五輪に出場した関係で、ONや星野仙一楽天監督のエッセンスも受けており、早くから将来の監督候補と目されてきたのは、こうした野球経歴があったからだ。PL派閥か、古田一派か…。ヤクルトが小川監督を切れない理由はここにもあるようだ。

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