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三重・中3少女遺棄事件 “空白の22分間”に深まる三つの謎

 8月29日に、三重県朝日町の住宅街の外れの草むらから全裸遺体で発見された寺輪博美さん(15)の事件が注目を集めている。

 四日市市立朝明中学の3年生だった博美さんは、行方不明となった25日夜に、友人らと四日市市で行われた花火大会を見物。その帰りに事件に巻き込まれたが、不可解な点が多く謎が深まっているのだ。
 「最大の謎と見られているのが、空白の時間なのです。花火大会見物後、彼女はJR関西本線富田駅から電車に乗り、朝日駅で下車。駅前スーパーで22時45分に友人らと別れ、一人自宅に向かったことが防犯カメラで確認されているが、その後の足取りが極めて不透明なのです」(地元紙記者)

 スーパーから自宅までは約1.6キロ。22時55分に博美さんが友人とLINEでやり取りしたことが判明しているが、23時17分に帰宅が遅いことを心配した姉が掛けた時には、電話に出なかったという。つまり、この空白の22分間に事件に巻き込まれたと見られているのである。しかも、不審な点はこれだけではない。
 「解剖の結果、博美さんは口と鼻を押さえられて窒息死していたが、付近には衣類、鞄、サンダルが散乱し、遺留品には複数の指紋が残されているというズサンさだった。一方で、現場からは数種の男物の靴跡や県道から乗り上げたタイヤ痕も採取されており、犯人は犯行時に自分の汗がしたたり落ちることも考えていなかったようだ。隠ぺい工作の痕跡が全く見受けられないのです」(捜査関係者)

 また、捜査員の間ではなぜ、殺害後に衣服を脱がせて全裸にしたのか、が問題視されているという。
 「博美さんは小学校入学前から新体操をしていて、7月には県大会に出場。しなやかな体つきをした美少女として知られていた。そのため、捜査本部は異常性愛者に目を付けられた可能性が高いと見ている。20日夕方、博美さんに『写真を撮らせてください』と声を掛けた30代前半の男を含め、不審者を洗い始めているのです」(前出・地元紙記者)

 一刻も早い犯人検挙が望まれる。

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