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あの強打者と並び立つ偉業に?山田哲人が突き進む3度目のトリプルスリー

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山田哲人

 プロ野球のレギュラーシーズンにおいて、1人の打者が「3割・30本・30盗塁」以上の成績を残すことであるトリプルスリー。2015年にはヤクルトの山田哲人(打率.329・38本塁打・34盗塁)、ソフトバンクの柳田悠岐(打率.363・34本塁打・32盗塁)が共に達成し、その年の「ユーキャン新語・流行語大賞」で年間大賞に選出されたことも記憶に新しいだろう。

 なお、山田は翌2016年(打率.304・38本塁打・30盗塁)も再びトリプルスリーを成し遂げ、日本球界史上初の2年連続、複数回達成者にもなっている。今季もここまで順調に成績を伸ばしていることから、こちらも史上初となる3回目の偉業達成も十分に射程圏内だ。

 山田の活躍を見ていると感覚が麻痺してしまいがちだが、トリプルスリーは日本では歴代で10人(11回)、世界最高のリーグであるメジャーリーグ(MLB)でも22人(26回)しか達成者が出ていない非常に珍しい記録で、複数回達成者となると日本では山田のみ、メジャーでも3人しかいない。打力と走力を高い基準で併せ持つことが、どれだけ難しいのかは言うまでもないだろう。

 ただ、前述したメジャーの複数達成者3人の内の1人は、過去に3回トリプルスリーを達成する大偉業を成し遂げている。それは、現役通算762本塁打(MLB歴代1位)を記録した生粋のホームランバッターとして、現在でも広く知られているバリー・ボンズだ。

 1990年(打率.301・33本塁打・52盗塁)、1992年(打率.311・34本塁打・39盗塁)1996年(打率.308・42本塁打・40盗塁)にそれぞれトリプルスリーをマークし、1993年(打率.336・46本塁打・29盗塁)、1994年(打率.312・37本塁打・29盗塁)にも快挙に肉薄していたボンズ。そのイメージからすると少々意外かもしれないが、ハイレベルな脚力も兼ね備えていたのだ。ちなみに、ボンズは通算で「500本塁打・500盗塁」を達成している史上唯一の選手でもある。

 果たして、山田はこのまま3回目のトリプルスリーを達成し、ボンズと肩を並べることはできるだろうか。

文 / 柴田雅人

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