中でも伝統のニッポンTV芸能・時代劇がその最たるものであり、例を挙げればキリがないほどだ。
まずは時代劇の象徴、あの天下の副将軍のドラマから。脇を固める「SさんKさん」が実は…という話だ。過去に長年そろって演じた二人の俳優がまさにソノ趣味の人。K門様を守る役目のSさんKさんが、お互いのコーモンを奪い合っていたということか!? なんとも笑えない話だ。
数年前にある歌で再ブレイク、紅白出場歌手にもなったM。元宝塚トップ女優と離婚したが、このお二人がソッチ趣味同士の偽装カップルだというのは、割と有名なお話。ソノ手の噂には目がない(?)リアルライブ読者の皆さんも、一度や二度は聞いたことのある話かと思われる。
元々ソノ趣味ではないが、「あえて試してみた」というトンデモない豪傑が、やくざ映画の看板スターを経てTという時代劇で主演した俳優。あらゆる女遊びを極めた彼ならではの、おそるべき探求心…とでも、ここは褒めるべきなのだろうか。常人には計り知れない神経としか言いようがないが…。そして、試してみた感想がこれ。
「時代劇仲間のみんながやってるから俺も試してみたけどさ、全っ然気持ちよくないよ!」
…それは当たり前である。
その他にも、今や「国民的お父さん」として大人気のK、シェイクスピア劇での重厚な演技が印象深い俳優、とかく時代劇の大物たちは、よりにもよってアッチ側の住人がずらりと揃っているのだ。
しかしそれにしても、なぜこうも時代劇スターたちは揃いも揃って、倒錯趣味に目覚めてしまうのだろうか。
かつての日本は、明治期の文明開化によってキリスト教文化が流入する以前は、男同士が性交する「衆道」が、武家社会を中心に当たり前のように行われていて、さほどタブー視される風潮ではなかった。ひょっとして武士の証であるチョンマゲのカツラを着用することによって、スターたちに男色の血が乗り移るなどという“軌跡”が起こるのだろうか!?
そして時代劇の聖地、京都のUで働く裏方たちに、古くから男色の者が少なからず混じっていたことが知られている。裏方経由で禁断の道へ踏み込んでいった者もいるようだ。
サムライの時代を疑似体験する町にウズ巻く男色の風…。
やはり、日本の伝統芸能は、ゲイの道に通じていたということか。