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テレ朝が着々進める本社機能集約計画 注目は『原宿コロンブスビル』の処理

 プライムタイム(19時〜23時)で首位を走るテレ朝だが、副業である不動産投資にも積極的である。
 目下、'13年秋をメドに新本社ビルを建設中であることは、このコーナーでもリポートした。場所は西麻布1丁目で、昨年7月までに土地も購入していた。
 18階建てで開発予定総面積は1100坪。土地は100億円、総工費は400億円だという。ビル上層階に多目的ホールの建築も予定している。
 グループ会社を収容し、業務の効率化を図るのが狙いだ。同時にグループ外への資金流失を抑制するというが、当然、不動産純投資という面もあるだろう。

 そこで浮かび上がってきたのが、原宿にある『原宿コロンブスビル』の売却説。
 テレ朝が2000年に建設した9階建てのフルデジタルビルで、テレ朝系のBS朝日、JCTVも入居している。公開サテライトスタジオ『ガレリア』とデジタルハイビジョンスタジオが3カ所あり、BS朝日向け番組制作の他に、テレ朝向け番組の収録も行われている。それらが新本社への引っ越しに備え、近く別の場所に“仮住まい”を予定しているという。
 「原宿コロンブスビルは麻布・六本木と離れているので早く近くに移したいのでしょう。ゆえに、現時点では売却説が有力。引っ越しもそのための動きと思われます」(テレビ朝日事情通)

 そもそもテレ朝が昨年暮れ、六本木5丁目計画で浮上した現在の本社に隣接する土地を推定50億円で購入したのが本社移転の発端だったといわれる。
 テレ朝がここまでできるのは豊富な内部留保があるからだろう。現時点で1545億円('13年3月期中間決算時点)で無借金。
 今のテレビ界は、何が起きても不思議ではない。早河洋社長の野望通り、新社屋建設とともに視聴率四冠を獲得する可能性も大である。

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