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泥船・フジテレビ(社長)を任された遠藤周作氏の息子の心境は“沈黙”

 フジテレビ新社長に、作家の遠藤周作の一人息子で、遠藤龍之介専務が内定したという。

 フジは、ドラマ『踊る大捜査線』などのヒット作を手掛け敏腕プロデューサーだった亀山氏と、“トレンディードラマの旗手”と言われた大多亮常務が競った結果、'13年6月の株主総会で亀山氏が社長に就任した。
 「亀山氏は社長就任後、『笑っていいとも!』を打ち切るという英断を下したが、新たなヒット番組を作るどころか、ドラマや情報番組でも失敗。フジブランドの“月9ドラマ”ではワースト記録を更新し、業績を悪化させてしまった」(ドラマ関係者)

 結果、'15年上期の決算で、'97年の株式上場以降、初の営業赤字に転落。'16年4月から12月までの放送収入も減少の一途をたどっている。
 「年間視聴率も全日、ゴールデン、プライムタイムのすべてが民放4位と低迷のままで、亀山氏を続投させても打開策は望めないと匙を投げた。責任を取り、6月の株主総会で退任するのは既定路線となっている」(フジ系列のローカル局員)

 そんな中、次期社長候補に名前が挙がったのが、遠藤専務、同じく専務の鈴木克明氏、さらにフジ・メディア・ホールディングス専務の金光修氏の3人だったが、“フジのドン”日枝久会長が指名したのは、遠藤氏だったという。
 「大作家の息子ということを鼻にかけず、人当たりもよく、局内外で人望が厚い。そもそも日枝氏が遠藤氏の力を評価したのは、ライブドアによるフジテレビ乗っ取り騒動の時からでした」(フジ関係者)

 '05年、当時、ホリエモンこと堀江貴文氏が率いるライブドアが、フジの筆頭株主だったニッポン放送に敵対的買収を仕掛け、フジ乗っ取りを画策。その際、迅速にマスコミ対応に奔走したのが、当時、広報部長だった遠藤氏だった。
 「“ドン”である日枝氏のイチオシですから、遠藤氏の社長就任はほぼ間違いない。民放で広報ライン出身のキー局社長は異例で、それだけに遠藤専務の真価が問われる。ただし、誰が社長になったとしても、老害の日枝氏が会長として君臨している以上、フジは変わらないのでは」(フジの内情を知るテレビ関係者)

 これからフジを背負うと思われる遠藤龍之介氏は“フジのドン”の後ろ盾で社長の座は約束されたも同然。今の心境は親父・遠藤周作の代表作「沈黙」というところか。

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