長らく続いた『ポンキッキーズ』シリーズは今年3月で終了。1973年以降、リニューアルされながらも、ほぼ継続的に放送された番組は、45年という歴史に幕を閉じた。赤い雪男(イエティ)の男の子・ムックとガチャピンは、番組のシンボルとも言えるキャラクターだった。
番組終了後、ガチャピンとムックは今年5月に放送された『土曜プレミアム・世にも奇妙な物語'18春の特別編』(フジテレビ系)で、テレビドラマに初出演。意外性のある組み合わせで久々に露出し、ファンを喜ばせた。
それから約2ヵ月後の今月中旬からガチャピンはインスタグラムをスタート。18日の投稿で「ガチャピンチャレンジでユーチューバーにチャレンジすることになりました」という発表とともに、「これからの時代はユーチューバーですぞ」とムックから提案されてYouTubeを始めたことを報告している。今後は「HIKAKIN」「はじめしゃちょー」といったYouTuberへの技術提供やマネジメントを主に行っている『UUUM』のサポートの元で活動していくという。
初回の投稿は、UUUM株式会社の社長・鎌田和樹氏とガチャピンがYouTuberとしてのマネジメント契約を結ぶまでを追った動画だった。鎌田社長がガチャピンの履歴書を眺めて「でかいね、5歳って」と苦笑しつつ、職務経歴を確認。「1973年、『ひらけ!ポンキッキ』のマスコットキャラになる。そこで親友のムックと出会う。今が2018年で、5歳…?」と疑惑の目を向けると、ガチャピンは「はい、そうです!」と元気に答えて鎌田社長を唖然とさせる。その後、軽快なダンスを披露してガチャピンは見事契約成立となるが、最後は給料の話を持ち掛けて「できれば…1本立つ感じで」と交渉上手な一面も見せていた。
以降は、YouTuberらしくガチャピンがいろんなものにチャレンジ。2本目はムックとHIKAKINの似顔絵を描いた。続いての3本目は折り紙で鶴を折るも、見た目が “具合が悪い感じの鶴”になってしまう。4本目ではHIKAKINからYouTuberの鉄板ネタへの挑戦を促す手紙が届き、洗濯のりと絵の具を使ってムック色(赤色)のスライムを手作りした。
最新動画でもHIKAKINからの指令を受けて、“アルミホイルを叩いてアルミ玉にする”という企画に挑戦した。ダラダラとしつつも、トンカチでひたすら叩き続けてアルミホイルを丸くしていくガチャピン。北島三郎の『与作』の替え歌を口ずさんだり、iPadに心奪われたり、疲れたのか目を開けたまま眠ってしまったり…と横道に逸れつつもなんとか完成。きれいなアルミ玉が出来上がったが、「この企画はすでに他のYouTuberがやっている」とスタッフから指摘されて終わるという内容だった。
こうしたガチャピンの投稿動画にネットでは「ツッコミどころありすぎ」「しっかりした5歳児だなあ」「ガチャピン頑張れ〜」「着ぐるみで折り紙は無理でしょ」「ガチャピンあかんってそれは」と大盛り上がり。好評を博している。また、古くからのファンは「え?こんな声やっけ?」「ガチャピンって声変わりしてたんや」と声優が2014年3月から変わったことに気付き、戸惑いつつも懐かしんでいるようだった。
その一方で、「ムックと二人で仲良くやろーよー!」「ムックもYouTuberになるんかな??」「スペシャルゲストとしてムックも出てほしいです」と、ガチャピンの相方・ムックの出演を望む声も多く見られた。確かに考えてみると、ガチャピンに比べてムックの露出は圧倒的に少ない。何か特別な理由はあるのだろうか。
「ポンキッキーズ・シリーズを製作したフジテレビは番組を開始した当初、どういうわけか“ガチャピン”のみを商標登録したと言われています。しばらくすると別の企業に先に“ムック”の商標登録をされてしまった。その関係でガチャピンが主体となって動いているとみられています」(芸能ライター)
現在、インスタグラムやYouTubeのアカウントを持っているのもガチャピンのみ。テレビ番組のレギュラーにおいても、ガチャピンは単独で『ガチャピン旅だより』(フジテレビ系)と、ムックとコンビで『ガチャムク』(BSフジ)の2本に出演している。ムックは後者の1本だけだ。ファンとしては揃っての出演を願うところだが、なかなか難しいところもあるのだろうか。
記事内の引用について
ガチャピン公式インスタグラムより
https://instawidget.net/v/user/gachapin_official