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民主党分断! 小池百合子都知事が都議・衆院W選挙ロックオン完了

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提供:週刊実話

 東京都議選(6月23日告示、7月2日投開票)が刻々と近づく中、離党ドミノが止まらない蓮舫代表率いる民進党が分断、小池新党に飲み込まれようとしている。
 「とにかく4月10日に民進党の都連幹事長だった長島昭久衆院議員が離党届を出したショックは大きい。それを皮切りに、都連選対委員長の石毛茂都議、民進党系の会派、東京改革議員団団長代理の酒井大史都議も相次いで離党を表明した。いずれも小池新党から立候補するか、小池新党と連携すると見られています」(全国紙政治部記者)

 民進党は昨年12月までに、都議選で現職16人、元職9人、新人11人を公認しているが、そのうちすでに離党した8人は、小池百合子都知事が率いる地域政党、都民ファーストの会からの出馬や連携を表明。今後もこの動きが加速しそうなのだ。
 もっとも、長島氏に関しては離党後の小池新党との連携は表向き否定しているのだが、小池氏周辺関係者はこう言う。
 「もともと小池さんと長島さんは、対北朝鮮、対中国においてタカ派で、考えが近いお友達。表では連携を否定しているが、離党をこのタイミングでするということは、都議選や次期衆院選挙を睨んでのものですよ。水面下では緊密な連絡を取り、自民党が都議選に衆院選をぶつけてくるW選挙を読んでの離党宣言とも言える。離党したくてウズウズしている民進党関係者を飛び出しやすくすることも狙いで、これを小池新党が吸収していけば自民党に十分対抗できる足腰の強い勢力になる。そんな狙い通り、民進党では離党ドミノが起き、小池新党への鞍替えが相次いでいるのです」

 さらに、小池新党にとって長島氏の離党以上に重要な民進党の動きが、もう一つ起きた。細野豪志代表代行の代行職電撃辞任だ。
 「表向きの辞任の理由は、中央公論(5月号)で自ら憲法改正私案を発表したように“改憲に消極的な執行部にはいられない”というものですが、その裏は複雑。6月25日投開票の静岡県知事選に、現職の川勝平太知事(民主党〈当時〉が推薦)が出なければ出馬するという狙いもあると言います」(前出・記者)

 ただし、同知事選は現時点で川勝氏が出馬をうやむやにしている上、民進党の渡辺周衆院議員も出馬に意欲を見せているため、不確定要素が多過ぎる。そんな状況に置かれた細野氏の本音を、前出の小池氏周辺側近はこう読む。
 「ポスト蓮舫の筆頭として名前が挙がっていた細野さが執行部を辞任したということは、民進党の将来に見切りをつけたということ。さらに、長島さんと同様、細野さんも将来的に日本の国防力を着実に上げるべきなど、小池さんと考えが共通する部分が多い。辞任は今後の小池さんの国政への影響を見据えた動きと言えます」
 つまり、ゆくゆくは長島氏も細野氏も、小池氏に合流する可能性が大いにあるというのだ。

 さらにもう一つ、民進党が分裂しそうな気配は、支持母体の連合にも起きている。
 「4月に入り連合東京は、小池新党と政策合意している。民進党からの立候補者にとって最大の魅力は、連合東京の組織票111万票。しかし、小池新党から立候補しても連合の推薦や支援を受けられるのであれば、無党派層や女性票に強く、勢いのある小池さん側になだれを打って流れるのは当然の話」(都政記者)

 これになんとか歯止めをかけたい蓮舫氏は、4月上旬に開かれた連合東京のパーティーに出席して、こう釘をさした。
 「国政でも都政でも、自民党や古い政治と戦っているのは私たち民進党だ。改革を目指すほかの人とも一緒にやっていくが、私たちが主体。これまで以上の力をいただきたい」

 しかし、これに対し連合東京の岡田啓会長は、こう皮肉っている。
 「民進党がきちんと勝ち抜いていく状況にあれば、これに越したことはなかった。だが、小池知事のパワーはすごく、いちばん埋没しているのが民進党ではないか。政策を実現することこそがわれわれの大きな目的だ。その手段としていくつかの友好政党と選挙をともに戦っていく」

 連合東京がここまで言い切る背景には、蓮舫氏のこれまでの言動にも原因があるという。
 「3月の民進党大会直前まで、連合にとっては避けたい“2030年の原発ゼロ”を声高に叫び続けていましたからね。さらに、昨秋の新潟県知事選では、連合新潟が原発再稼働に前向きだった前長岡市長の森民夫氏の支援に回り、民進党は自主投票となったが、蓮舫氏をはじめ民進党議員が原発反対の米山隆一氏の街頭演説に立ち、米山知事を誕生させている。そんな、都合のいい時に連合を頼って他は無視の態度ではヒビが入る。都議選は、民進党解体にはちょうどいい機会なんじゃないか」(連合関係者)

 二大政党の一翼を担うには、あまりにもバラバラな民進党を、小池新党が飲み込み、割って入るのは時間の問題か。迫り来る脅威をいま、最も感じているのは安倍首相なのかもしれない。

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