これを報じたのは、7月8日付の香港紙『明報』。報道によれば、北京在住の弁護士で環境保護関連の訴訟で知られる賈方義氏が、この恐ろしき計画を呼び掛けているという。実際、賈氏は7月に在香港日本総領事館が入居するビル前で活動家と共に抗議デモを行い、広州(広東省)や上海でも志願者を募り、「決死隊」の結成を急いでいるというのだ。
香港に住む日本人ジャーナリストがこう語る。
「賈氏は20代から40代までの退役軍人らに呼びかけ、尖閣上陸作戦への参加者を募集している。この計画は韓国の竹島占拠を模範とするものといい、かなり現実性があると広範囲でアピールしているのです」
ちなみに、日本が韓国に竹島を実効支配されたのは1953年のこと。韓国の武装傷痍軍人ら33人が結成した民間人組織『独島義勇守備隊』が突如、竹島に上陸。機関銃などで海上保安庁の巡視船を銃撃し、以来、実行支配が続いている。要は、これを踏襲した上陸作戦を呼びかけているのだが、恐ろしいのはその反響ぶりなのだ。
「普通、応募者は少ないはずだが、中国では元解放軍兵士で職にあぶれた人間が50万人近くおり、飯と小遣いがもらえれば1000人はすぐにも集まりそう。下手をしたら終戦記念日あたりにも上陸作戦が展開しそうな雲行きなのです。さらに軍部内にも、現役兵士を紛れさせようとの動きがあるのです」(防衛省関係者)
そのため、海上保安庁や防衛省では日々、緊張が高まっているといわれるほど。来襲した場合には相当な衝突も予想されているのだ。
「自衛隊が出動できないことから、海保の巡視船50隻が対応にあたることになるが、民兵側が発砲すれば海戦さながらの光景となる可能性が高い。さらに、1000人もの民兵が上陸すれば、もはや排除は不可能。そのため大量の警察官を上陸させ、銃撃戦の覚悟をする必要があるのです」(同)
絵空事ではない?