ティラミスはバブル崩壊と共に下火になったが、ブームが去ってから約20年が経過した'12年8月に『The Tiramisu Hero』がシンガポールで創業。翌'13年8月には日本でも販売を開始した。
「店舗を構えず商品は通販やデパートなどで販売。20年前と比べて味は格段によくなっていた。瓶入りティラミスの猫のキャラクターデザインが若い女性や子供に受け、ティラミス再ブームの火付け役になったんです」(フードライター)
再ブームに便乗して今年1月20日にスイーツ運営会社『gram』がテイクアウト専門店『HERO'S』を東京・表参道にオープンしたが、
「シンガポールのティラミスヒーローから、名称のみならず商品のコンセプトや瓶の猫のキャラクターまで酷似している、と告発されたんです。パクリ騒動はネット上でも炎上し、女優の桐谷美玲と結婚したばかりの三浦翔平も少なからず批判にさらされている」(商品開発クリエーター)
昨年末、ティラミスヒーローは公式サイトで「私達のオリジナルブランドロゴがコピーされ、只今日本で使用できなくなってしまいました」と発表。ティラミスヒーローのロゴ等は『gram』社がすでに商標登録しており、使用できなくなっていたのだ。
パクリ疑惑の渦中にある『HERO'S』は、ロゴについては「シンガポールの日本側運営会社に対し、使用権をお渡しする所存です」としている。
「『HERO'S』は使用権を譲渡するとしているが、放棄したわけではない。運営会社『gram』はティラミスヒーローだけでなく、他にも“プレミアムロールケーキ”“幸せのパンケーキ”などいくつも商標登録している」(経済担当記者)
“甘いもの”は油断大敵だ。