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オールスター開催記念 特別企画 プロ野球「光」と「影」 オールスター戦を100倍楽しく観る方法(3)

■因縁(?)のKK対決
 “KKコンビ”として甲子園を沸かせた清原和博(西武)と桑田真澄(巨人)のプロ入り初対決(オープン戦を除く)が実現。'87年の第3戦、2人にとっても思い出深い甲子園球場だった。
 その注目の対決は1回表一死一塁で、「ベースの上にきた球は何でも打ってやろうと思った」という清原が、桑田が投じた初球のストレートをレフトスタンドに叩き込んだ。打った瞬間に本塁打と分かる当たりに清原は何度もジャンプし、こぶしを突き上げて喜びを爆発させた。
 プロ入りに際し、清原は巨人を熱望し、巨人もそれに応えて1位指名するものとみられていた。一方、桑田は早大進学を希望。ところがドラフト当日、巨人がまさかの桑田強行指名、清原は6球団競合の抽選の末、西武へ。それだけに清原にとっては怨敵(?)巨人&桑田からの本塁打は、「やった!」という思いが強かったのだろう。
 清原は、意地の一発ともいえる桑田からの2ランホーマーを含む3安打でMVPを獲得した。
★試合結果=パ9-7セ

■5イニングも投げた投手
 オールスターでは投手は3イニングを超えて投球することができない規定になっているのだが、何と5イニングも投げた選手がいた。
 '82年の第2戦【西武】でのこと。5-4とセのリードで迎えた7回裏、4人目でマウンドに上がった斉藤明夫(大洋)は1点を失い同点。そのまま両軍0行進で延長11回時間切れ引分けとなった。
 ところが、延長戦の場合は投球回数に制限ナシに従い、藤田元司監督(巨人)に「頑張ってくれや」と励まされ、斉藤は最後まで5イニングを投げ通したというわけだ。しかも無得点に抑えたのだからエライ。
★試合結果=延長11回、5-5引き分け

■超実力派“ジプシー選手”
 移籍、移籍でユニホームが変わっても、違う4球団から出場を果たした選手が2人いる。
 まずは江夏豊で'67〜'75年=阪神、'76年=南海、'78〜'80年=広島、'81〜'83年=日本ハム。成績は通算26試合、5勝3敗6セーブ、防御率2.20。
 もう1人は落合博満。'81〜'86年=ロッテ、'87〜'91年、'93年=中日、'95〜'96年=巨人、'97年=日本ハムで、通算39試合、本塁打11本、打点27、打率.365。さすがです!

■世界の王が38打席音なし
 通算13ホーマー、MVPを3回も獲得している世界の王貞治のバットから火が消えたこともあった。'74〜'77年にかけ実に四球5つを挟み、何と38打席連続無安打とは信じられない出来事だった。
 だが39打席目は、いかにも王らしく、'77年の第3戦【神宮】で、元同僚の高橋一三(日本ハム)から2ランを放ってMVP。球宴では7年ぶりの一発に、王は「これでモヤモヤも吹っ切れました」と満面の笑顔。

■MVPゼロだったミスター
 オールスター150打席以上で通算打率ダントツの.313、本塁打も7本の長嶋茂雄(巨人)だが、不思議なことにMVPは一度も手にしたことはなかった。
 それでも「オレはレギュラーシーズンMVP5回、日本シリーズの大舞台でも4回だからね、えっへへへっ」と、まったく意に介さずだったという。

 65回目を迎える今年のオールスター戦。球史に残るスーパープレーをぜひとも見たいものだ。

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