しかし記事の元となった『週刊文春』に目を通してみると、滝沢は所属事務所に対して「ただ恩返しをしているだけです。僕だけでなく、ジャニーズは全員そう。ただの少年が百八十度人生を変えてもらったわけですから、感謝するのは当たり前」と発言。そしてその感謝に関して彼は「それを分からなかったらアホでしょう」と語っただけで、木村拓哉以外のSMAP4人を直接名指ししたわけではない。にもかかわらず「4人はアホ」という作られた見出しがネットでは拡散され、滝沢が直接的な表現で批判したという印象が世間に広がってしまった。しかしそこにこそ彼を落とす糸口はある。
今回の件で彼は、歪曲された報道に激怒し、かつて北野武が自身の軍団と共に起こしたフライデー襲撃事件のように、仲間と新聞社へ突入する計画を企てても不思議ではない。おそらく滝沢は、90年代に大ヒットした主演ドラマ『木曜の怪談』(フジテレビ系)で共演していた今井翼、川野直輝、野村佑香、前田愛を再び呼び寄せ『怪奇倶楽部』を再結成。その仲間達と共に新聞社へ向かうこととなるだろう。だがその計画を実行してしまったら、彼の芸能人生は終焉を迎える可能性が高い。そこで私たちが出来る事は、ただ1つ。彼を全力で止めることだけだ。
まず最初に行うことは通販にて、叩かれても痛くないソフトSM用のムチを購入。そしてそのムチを新聞社突入直前の滝沢に「これ使ってください!」と手渡すのである。あとは、自分の履いているズボンを半分ずらし、お尻のワレメを半分ほどオープン。全力で尻を左右に振って「ぶりぶり〜〜!! ぶりぶり〜〜〜!!」と叫びながら縦横無尽に動き回ろう。
考えてもみてほしい、人が真剣に怒っている時、目の前にケツだけ星人のような存在が現れたら、通常、怒りはさらにヒートアップする。そうなれば滝沢は、持っていたムチをこちらのお尻に向かって振り回してくるので、「あぁんっ、いいわ! ぶって…! もっとぶって!! タッキ〜〜!!」と全力で雄叫びをあげよう。
そう、これこそがこちらの狙い。ある専門家によると、人間の怒りのピークは約4分半と言われており、その時間をやり過ごすことができれば、感情はフェードダウンしていくという。つまり約4分間、お尻を出し続けることで、やがて滝沢は我に帰り、自分がこれから行おうとしていたことの重大さに気づくはず。そうなれば、お尻を出してまで襲撃を止めてくれた私が感謝されるのは間違いない。
最後は、予め用意しておいたスマホのロックミュージックアプリをスイッチオン! すると滝沢はドラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)で、毎週のように見せていたエアギターさばきが、まだ体に染みついているため、リズムに合わせて反応せずにはいられない状況となる。なので、こちらも負けじとエアギターで対抗し、一緒に演奏をしながら表参道を「ヘイヘイヘイ〜〜!!」叫びながら闊歩。
まるでその姿は、トレンディドラマのカップルそのもの。ここまでこれば、もう彼は恋に落ちているため、誰も私たちの愛を止める事などできないだろう。
文・篠田エレナ
母子家庭で育ち、貧困時代は、使用済み衣類をインターネットで売買しながら生活する。それからセクシーキャバクラ嬢に転身し、ナンバー1の地位に登りつめるも、客から乳頭をかじられ負傷したため業界を引退。その後は日本人を代表して、女性の痛みや苦しみを伝えるべく、意識高い系ノンフィクションライターとして活躍している。