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「笑って…泣いて…汗かいて…」白鵬が語った“内弟子”と“引退”と“親方株”

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提供:週刊実話

 先場所、横綱になって最長となる4場所続けて優勝を逃した白鵬。“平成の大横綱”がこのまま終わるはずはない。不死鳥のごとく蘇ってくるはずだ。

 2月21日、宮城野部屋は都内で記者会見を開き、大学2、3年時に世界相撲選手権軽量級(85キロ未満)で連覇した中村友哉(金沢学院大=22)の入門を発表した。身長167センチ、体重95キロと小兵だが、かいなひねりなどのひねりワザを得意とするワザ師で、白鵬の内弟子となる。内弟子とは、引退して部屋を持った際、弟子になることを約束された力士のことで、白鵬にとっては幕内の石浦、十両の山口に次いで3人目だ。
 「横綱はこの社会では一番強い方。あとに付いていけば、間違いないと思ったので」
 白鵬の内弟子になることについて、中村はそう語った。入門会見に同席した白鵬も、「若い力士と一緒に土俵に立って汗をかいて、笑って、泣いていきたい。中村は石浦と同じような体形で、スピードがある。宇良にも負けない」と、終始にこにこ顔だったが、最後にひと言、「2年で関取になってもらいたい。あと3年で引退するので」と付け加え、報道陣をドキリとさせた。もちろん、引退後の備えはいまだ盤石ではない。

 白鵬はかねて「東京オリンピックまでは現役で頑張る」と話していた。その東京オリンピックは、3年後に迫っているが、自ら引退期限の線引きをしたのは初めて。一時の強さに陰りが見えてきていると言われるだけに、自分でもいよいよ身の引き際を考え始めたようだ。
 ただ、親方になる道は相変わらず閉ざされたまま。史上最多37回も優勝した白鵬は一代年寄の授与を求めているが、親方になるには日本に帰化することが必須条件だ。しかし、国民的英雄を父に持つ白鵬はモンゴル国籍を捨てることに大きな抵抗がある。そのため、帰化せずに親方になる特例を求めてきた経緯がある。

 「どうするか、白鵬自身が決める問題だ」
 八角理事長は、そう突き放し、まったく歩み寄る姿勢を見せていない。このままいくと、白鵬は時間切れで親方になれないことだってあるのだ。となると、せっかく内弟子を集めても自分の弟子にすることができない可能性がでてくる。果たして、白鵬はこの問題をどう処理するつもりなのか。

 白鵬は春場所直前には32歳になる。いつ引退しておかしくない年齢に達するが、大横綱・白鵬の“心・技・体”はまだまだ土俵の上にあることを信じたい。

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