その人物とは、読売ジャイアンツの上原浩治投手。1月5日に前澤社長が募集した「100万円プレゼント企画」の投稿をリツイートし、アカウントをフォローしていたのだ。同社長のツイートをリツイートしたプロ野球選手は、上原投手のみとみられている。新人時代から高額な年俸をもらう同投手なら、「プレゼントする側」となってもおかしくないのだが…。
生涯年収が80億円を超えているとも言われる上原投手が「参加」したことについて、「有名人が参加するなよ」「どんだけ金がほしいんだよ」と一部ネットユーザーから批判が噴出。一方で「なにか球界のために使うつもりなのでは」「倍にしてほかの人にプレゼントする気だったと思う」などの声も出た。
この一件をややこしくさせているのが、原辰徳監督の「SNS禁止令予告」だ。1月3日の東京スポーツによると、原監督はSNSについて「有名人たちがSNSとかで自分で話すのはダメ。都合良すぎ」と批判し、「ジャイアンツの選手もやっちゃいかんですよね。言いたいことがあるなら俺たちか新聞記者に言え」と巨人選手のSNS利用を禁ずると予告したのだ。
唐突な「SNS禁止令予告」については堀江貴文氏が「頭が悪すぎる」とバッサリ斬り、一般ユーザーからも「読売への忖度か」「考えが古すぎる」などと批判が相次いでいるが、上原投手も記事が出た1月3日、突然Twitterに「最近見てますか?」と自身のブログのリンクを添えて投稿。公然と反旗を翻した。
この後、前澤社長のツイートをリツイートし、広島への移籍が決まった長野久義選手を惜別するコメントも投稿している。「SNS禁止令」はあくまでも原辰徳監督が新聞紙上で意向を示したのみだが、上原投手は現在のところそれに従う気は全くない様子だ。
今回の前澤友作社長の100万円プレゼント参加についても、金ほしさではなく原辰徳監督に対する「あてつけ」だと見る人もいるようだ。2人には「不仲説」がある。上原投手が巨人に復帰した理由についても、同期の高橋由伸前監督と、原辰徳監督と確執が囁かれている前GM・鹿取義隆氏と懇意であったからと言われる。ただしこの説については「デマ」との声もあり、「本当に不仲なのか」は分からない。
いずれにしてもSNSについて上原投手と原監督の間で意見が分かれていることは間違いないようだ。