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ハワイ島噴火が引き金? 富士山噴火で一千万東京がゴーストタウンと化す

 5月3日にキラウエア火山が噴火したハワイ島だが、今回噴火した南部のキラウエア火山のほか、標高4000メートルを超えるマウナロアやマウナケアなど5つの火山が融合してできた、「火山の島」として知られている。だが、日本も同じく「火山島」であることを忘れてはならない。

 250年ぶりに噴火した宮崎県と鹿児島県の境にある霧島連山の硫黄山は、5月1日に噴火レベルが2に引き下げられたが、過去の歴史を見ても霧島連山で噴火が発生した1年以内に巨大地震発生や富士山が噴火するケースが多く、油断はできない。そうした中、4月末に富士山が噴火した際の政府の被害想定案が判明した。
 それによれば、東京23区は1〜10センチ以上降灰する可能性があり、住民の健康や交通、電力供給などに甚大な影響が出るという。
防災ジャーナリストの渡辺実氏が言う。
 「東京はまさに地獄となる。その始まりを作るのが、東海道新幹線や東名高速などの動脈が走る、神奈川県での被害です。偏西風に乗って飛んできた灰が、すべてを寸断する。これが東京にも大打撃を与えるのです」

 鉄道の場合、微量の降灰があった段階で運行停止。東名高速も湿潤時で5ミリ、乾燥時で2センチほどの降灰で閉鎖されるという。
 「東京都内で深刻なところでは、10センチ以上の灰が積もる。ある企業では、対策としてコンピュータールームを作り空調設備を整えるなど、すでに対策に躍起になっています。以前、招かれた企業で対策について話したのですが、やはり何としてでもコンピューターは守りたいが、空気の流れによって入り込む度合が変化する灰は、食い止めることが難しいという。そこで私が担当者に言った対策は、コンピューターをサランラップでぐるぐる巻きにして包むこと。冗談ではなく、噴火情報が出たらすぐやるように勧めました」(同)

 東京湾沿いには火力発電所が林立するが、施設の吸気フィルターは数時間程度で目詰まりを起こし、発電できなくなる恐れがあるという。
 「上水道設備に火山灰が混入すれば、灰に含まれる硫黄酸化物やフッ素が水中に溶け込み、酸性度が強まる。そのため、健康被害が広まる可能性が指摘されています。それ以前に、水道管自体が腐食する恐れがあるため、供給をストップせざるを得ない状況にもなる」(サイエンスライター)

 都市機能が低下するというよりは、崩壊すると言っても過言ではない。
 「ハワイではキラウエア火山が噴火したが、日本列島を含む環太平洋造山帯が活性化している証拠。富士山がいつ噴火しても不思議ではない状況が整いつつあるということです」(渡辺氏)

 富士山大噴火で首都・東京が機能壊滅! 一千万都市がゴーストタウンと化す。

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