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独走! なぜかいま流れる阪神「落合監督」怪情報

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提供:週刊実話

 今年9月、中日の「落合派一掃」に伴う「竜虎同盟」が明らかになったが、この動きが新たな展開を見せ、内外を騒がせている。

 これまでは、中日の前監督で、今季から就任したばかりのシニアディレクターを退任した森繁和氏を掛布雅之氏の後釜に迎え、球団内部からタイガースを改革するのが狙いと思われた。そこに、待ってましたとばかり、落合博満元中日監督(65)が「阪神監督」に名乗りを挙げ、球界を騒がせているのだ。

 10月9日、落合氏はMBSテレビ『戦え!スポーツ内閣』に出演。そこで、大の阪神ファンであるタレントの千秋から、「もし将来、阪神から監督就任の打診があったら?」と直球を投げられると、「野球で優勝させてくれればそれでいいって言うのであれば(オファーを)受ける可能性はある」と快音を響かせた。

 クライマックスシリーズのファイナルステージで巨人に敗れた阪神・矢野燿大監督の採点質問には「0点ですよ、優勝できなければ0点」と一刀両断。8年間で4度のペナント優勝、1度の日本一を勝ち取った「オレ流」の実績を笑顔で表し、貫禄の違いを見せつけた。

 さらに落合氏は、自身の改革案についても明らかにしている。

 今季4番を期待されつつ、スタメン落ちまで経験した大山悠輔内野手の潜在能力を高く評価。「福留(孝介)や糸井(嘉男)ではなく、俺だったら来年の4番は大山を使う」と突っ込んで見せ、気分はすっかりタテジマ監督なのだ。

 とはいえ、先に発表された侍ジャパンの新メンバー28人に、阪神の選手は1人もいない。それでも落合氏には、セ・リーグの新人最多安打(159本)を記録したルーキーの近本光司や、「梅ちゃんバズーカ」の異名を持つ強肩捕手の梅野隆太郎のほか、鉄壁の中継ぎ陣も宝の山に映るようで、そこへ主砲の大山とエース候補の藤浪晋太郎を完成・復活させることで原巨人を打ち負かせると計算しているのだ。

 しかし、阪神の藤原崇起オーナーは前半を終えた7月の時点で矢野監督の続投を明言している。さらに終盤の6連勝でCSに進出し、CSファイナルまで勝ち進んだことで、3年契約の2年目となる矢野監督の来季続投は揺らがないはずだ。その中で、落合氏が執拗に矢野阪神をバッシングするのはなぜか? スポーツ紙デスクが声を潜めて話す。

 「腹心の森氏を阪神に先乗りさせ、来オフに“落合監督−森ヘッド”を目指す世論作りなのだろうが、熱狂的なトラキチからすれば、空絵事にすぎない。ところがどっこい、実は十分に成算はある。水面下で落合氏のタイガース監督就任を進言しているのが、他ならぬナベツネさん(渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆)だから」

 原辰徳監督の3度目の復帰で巨人は5年ぶりにリーグ優勝を果たし、CSファイナルで阪神を圧倒して日本シリーズ進出も決定。これで原監督の長期政権は確実になり、読売本社首脳および全国の読売販売店が心待ちする松井秀喜氏の巨人監督就任は遠のいた。そこで渡辺氏が、阪神首脳に「落合氏の阪神監督」を勧めているのだという。

 「ナベツネさんは常々、巨人OBでもある落合氏について、『ブスッとしているけど人間はいい。中日をあれだけ強くした。軍師として采配力は一番、名監督の1人』と監督手腕を高く評価していた。以前には、日本代表監督に迎える案をぶち上げたこともあったが、日本代表はスポンサー企業が新鮮なイメージの監督を求めたためフェイドアウト。そこで思い出されるのが、’05年に突如降って湧いた星野仙一氏の巨人監督招聘報道だ。ナベツネさんが球団オーナーだった当時、『1年10億円』という破格の条件で星野巨人実現にあと一歩のところまで漕ぎつけたものの、巨人OBの反発があまりにも強く断念。その時の借りもあり、その後、オーナーラインで阪神監督就任をサポートした経緯がある」(同)

 落合氏を、日本代表や巨人の監督に迎え入れられないのなら、星野氏のようにライバルの阪神で手腕を発揮してほしい、というのだ。

 その先に見据えているもの…、それが“ゴジラ”松井秀喜氏の巨人監督である。
「落合ファミリーがこぞって阪神入りすれば、かつての中日のような屈強なチームに生まれ変わります。原監督にとって落合氏は天敵。大きな脅威となるが、読売首脳はそれも織り込み済み。優勝を逃せば原政権がぐらつき、ゴジラ監督が近づく、という期待です」(巨人OBの野球解説者)

 9月30日に都内のホテルで開かれた「2019 読売巨人軍セ・リーグ優勝祝賀会兼クライマックスシリーズ激励会」では、予想に反して渡辺主筆から原監督を褒める言葉は聞かれなかった。これには原監督も「主筆がもう少し褒めてくれるのかなと思ったのですが」と、戸惑いを隠さなかった。その摩訶不思議な光景も、渡辺主筆の落合氏への傾倒を頭に入れれば合点がいく。

 野村克也氏、星野仙一氏、金本知憲氏―、これまでライバル球団のDNA導入でチーム強化を図ってきた歴史を持つタイガースだけに、タテジマに身を包む「落合監督」に違和感はない。

 阪神の来季の一軍打撃コーチに、中日OBの井上一樹氏が就任したのも、来るべき時の下地作りが狙いか。

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