正月2日の未明、同県米子市の棟続き住宅の一軒が火に包まれ、焼け跡からその家に住む角好江さん(72)の遺体が見つかった。警察が司法解剖したところ、好江さんの遺体には殴る蹴るなどの暴行の痕が残され、死因は窒息死だった。
鳥取県警が殺人事件として捜査をしていた7日朝、米子市上福原の介護老人福祉施設パート職員、泉修一容疑者(62)が友人2人に付き添われ、大阪府警摂津署に出頭、「米子で人を殺した」と供述したため、殺人容疑で逮捕された。
泉容疑者は、数年前から好江さんの夫・清美さん(67)が利用していた介護老人福祉施設で、利用者のための送迎バス運転手として働いていたという。
「角さん夫婦は2人暮らしで、清美さんの身体が不自由なため、昨年末の12月31日から泉容疑者の勤務する施設に泊まり込んでいました。このため、事件のあった2日未明は家に好江さん一人で、このときを狙って言い寄ったとみられています。しかしこれを拒否され、殴る蹴るの暴行に加え、証拠隠滅のため放火して逃走したようです。焼け跡には、手提げ袋に入れた現金20万円が手つかずで残されており、強盗目的とは考えられなかったのです」(全国紙社会部記者)
泉容疑者が勤務していた介護老人福祉施設は、'99年に開設され、職員は約100人。そこで清美さんは短期入所生活介護を利用しており、好江さんが付き添いの際に泉容疑者に見初められたようだ。
「好江さんは細面の美人で、齢よりもずっと若く見えた」(関係者)
そんな彼女に、忘れていた情熱が再燃したのか。しかし、身勝手な行為で夫婦生活を壊された側は、たまったものではない。