4月改編で『スーパーニュース』(フジテレビ系)と『シューイチ』(日本テレビ系)等の情報番組が、これまでよりも20〜30分早く繰り上げて放送開始することになった。裏番組の視聴者横どりに本腰を入れる方針だ。
安藤優子キャスター『スーパーニュース』は現在、月曜〜金曜午後4時50分から午後7時まで放送。だが、4月以降は4時30分開始と20分繰り上げる。
夕方の時間帯は各局ニュースばかり。放送開始時間も、午後5時より数分前とほとんど横並びである。視聴率のトップは『news every』(日テレ系)で11%、これに『スーパーJチャンネル』(テレ朝系)9%、『スーパーニュース』8%が続く。
日曜午前に中山秀征が司会をつとめる『シューイチ』は、午前8時開始を30分早めて7時30分とし、従来の9時55分まで放送する。
「『シューイチ』は、裏の関口宏『サンデーモーニング』をつぶすために11年4月に始めたが、裏が強すぎた。『サンデーモーニング』が平均15〜16%で『シューイチ』が10%前後とその差は大きい。ただ、『サンデーモーニング』はご老体メンバーばかりで、その先はどうなるかわからないという弱みを抱えている」(テレビ誌記者)
そこで、裏番組よりも早く放送開始というゆるいテコ入れに出たわけだ。果たしてそれだけで勝てるのか。
「夕方のニュース番組の場合は、有利に働くことになるでしょうね。実際、視聴者はニュースにチャンネルを合わせ、大きな事件がなければ“ながら視聴”に移る。そのせいかほとんどの視聴者が、もっとも先に放送を開始する『スーパーニュース』に合わせる慣例は定着するでしょう。一方、日曜朝の競争は、あまり繰り上げは関係ないとみていい。とにかく、日テレは前例がないけどやってみようということです」(報道関係者)
注目は、日テレよりもフジの視聴率となるだろう。