「ドラマを見ていて驚いた。これまではキスシーンすらなかったのに、いきなりのベッドシーン。あれが本当に橋田さんが書いた脚本だとしたら大胆な変更があったはず」(テレビ誌記者)
橋田ドラマでは“禁じ手”あるいは“タブー”であったはずのベッドシーンが繰り広げられたのは9月2日放送の同ドラマ。
「ヒロインの瀬戸朝香の夫役の大倉孝二とヒロインの親友役の三浦理恵子が不倫するという設定。バーでいい雰囲気になった2人はヒロインの親友の自宅でベッドの上で白いシーツをまとって抱き合うという驚きの展開に。しかし、濃厚なキスなどはなく大したことがなかった。三浦はこれまでベッドシーンの経験はあるが、まさか、橋田ドラマであの展開があるはずがないと思い、かなり興奮した」(同)
橋田ドラマでは“想定外”のベッドシーンだっただけに、「2ちゃんねる」などネット上の掲示板には「橋田の脚本でHシーンなんて」、「家族で見てたからあのシーンは気まずかった」などと視聴者の驚きの声が書き込まれていたが、こうなった一因に視聴率の低迷を挙げる声が多いという。
「同ドラマは76年にNHK、89年にTBSで放送され、いずれも好評だった作品をリメーク。それだけに、橋田さんは並々ならぬ意気込みで、局の期待も大きかった。ところが、ドラマの設定が現代の家族像とあまりにもズレているところが多く、視聴者に飽きられたのか、初回こそ11.4%とまずまずだったが、その後は8〜9%台とヒトケタを低迷している」(民放のドラマ制作関係者)
同ドラマと同じ水曜9時には、瀬戸の夫でV6の井ノ原快彦がレギュラー出演するテレビ朝日系ドラマ「新・警視庁捜査一課9係」が放送中。夫婦の視聴率対決が注目されたが、「井ノ原のドラマは平均12、13%台。いい時は15.0%で妻のドラマに圧勝。同じ時間帯では日テレ系で毎回高視聴率の『ザ!世界仰天ニュース』が強力なライバルで、視聴率を伸ばすのは難しい」(同)。
ちなみに、ベッドシーンが放送された第10回の視聴率は8.7%で前回より0.2%のダウンだった。
「(きょう)9日放送の第11回は、TBSのHPのあらすじ紹介の中でベッドシーン写真を掲載しているので、若干、期待をふくらませる。多少は視聴率アップにつながるのでは」(同)
橋田ドラマがどこまで“過激路線”に乗れるかが見物だ。