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村上正邦元 労相再審請求へ

 ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団(KSD、現あんしん財団)を巡る汚職事件で受託収賄罪に問われ、懲役2年2カ月の実刑判決が確定、服役を終えた元自民党参院議員の村上正邦元労相(80)が6月28日、東京・永田町にある事務所にて「第55回・日本の司法を正す会」のワークショップを開催し、この場で再審請求を決意するに至った心情を吐露した。

 一般には忘れられつつある同事件は、村上元労相が、同財団の古関忠男理事長(2005年当時、自宅マンションの浴槽内で死亡)からの請願を受け、参院本会議の総理への代表質問に『ものつくり大学』設置を有利に進める内容を盛り込み、報酬として5000万円などを受領したとされる一件だ。
 再審請求は極めてハードルの高い作業だが、弁護団には“腕っこき”として知られる弘中惇一郎弁護士、田宮武文弁護士ら10人規模になる予定で、東京地裁に対し6月以降再審の請求を行う予定だという。

 この中で再審請求の核となる“新証拠”の提出については、「古関元理事長の詫び状」が提出されるという。詫び状には、こう記されている。
 《村上先生が無実であることを証明できる只一人の人間として、私は為し得るすべてのことをしようと決意しております》

 事件は、古関元理事長の拘置所内における「自白」しか証拠がない。この詫び状が、古関元理事長の本人の意思によって書かれたことが立証できれば、拘留中の自白を根拠とした“犯罪の証明”ができなくなる。
 「ただ、文字も署名もワープロで打たれたもの。署名だけでも自筆だったら…」
 とはワークショップに参加した弁護士の弁。

 果たして、潔白を証明できるのか。

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