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現役ヤクザが売り歩く「芸能人売春リスト」入手!(1)

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提供:週刊実話

 東京・六本木にある会員制のサパークラブ『Z』。薄暗い階段を降りた地下で、看板も出さず営業しているこの店は、アイドルや女優、プロ野球選手やJリーガーが夜ごと出入りする有名人たちの社交場だ。

 記者という身分を隠して潜入を繰り返した末、ようやく“核心”に辿り着いたのは、通い始めて1年が経った頃だった。

 「最近、芸能人と飲みたい、できれば“その先”もしたいっていう成金連中と仕事してるんだけど…。こういうのって、誰に頼めばいいんですかね?」

 タイミングを見計らって店長に持ちかけると、ある人物に連絡をとってくれた。

 後日、『Z』の個室で迎えてくれたのは、40代半ばの紳士だった。

 仕立てのいいジャケットを着こなし、腕には高級時計のオーディマ・ピゲを巻いている。短く刈り込まれた髪に精悍な顔つき、ジャケット越しでも分かる屈強な体つきで、黙っていても威圧感がある。

 彼が、いわゆるカタギでないことは、個室の外に立つ「若い衆」の存在からも明らかだった。
「回りくどい話はやめましょう。このリストにあるタレントなら、私のほうで“都合”つけられますよ」

 そう言って渡されたのが、クリアファイルに挟まれたA4用紙2枚の紙だった。

 ひと目で息を飲んだ。そこには、名だたる女性芸能人の実名と値段が書かれていたからである。

●グラビアアイドルS 200万円
●人気タレントY 200万円
●国民的アイドルグループの下位メンバー 30万円
●ママタレX 150万円
●現役トップクラスの女優A 1000万円
●往年の人気女優I 500万円

 記者が、この“売春名簿”を閲覧できたのは、時間にして1分にも満たなかった。他にも錚々たる名前が並んでいたが、途中で閲覧終了を告げられ、ファイルを取り上げられた。

「本当に彼女たちを抱けるんですか? 時間はどれくらい? 一晩?」
 質問を遮り、仲介者は静かにしゃべり始めた。

「いくつか条件があります。まず、身分証をこの場で2種類以上見せること。初回は保証金代わりに、別途100万円を預けること。女性には紳士的に振る舞うこと。連絡先の交換もNGです。そして、間違っても録音・録画をしようと思わないこと。した場合は…お分かりですよね。彼も(Zの店長)迷惑を被るし、あなたにも相当シビアなことをしなきゃいけなくなる。あなたが紹介してくれたお客さんが狼藉を働けば、あなたも同等の責任を負う。これが基本的なルールだと頭に入れてください。時間はだいたい2時間を目安に。こちらで予約したホテルで遊んでいただく感じです」
 何度も同じ説明をしているのだろう。仲介者の説明は淀みなく流暢でありながら、彼ら特有の迫力を伴うものだった。

「このリストにない芸能人で気になる女性がいたら、言ってください。都合がつく場合もあるから。今日はこの辺にしておきましょう」
 そう言ってグラスを空けると、仲介者は席を立って個室から出ていった。

 あまりの衝撃に呆然としていると、個室にZの店長が顔を出した。

「どうだった?」
「どうもこうも…。あれ、ホントに本当なんですか? 芸能人って言っても、どうせ売れないグラドルレベルだと思ってたんだけど…」
「僕が保証しますよ。実際、彼からの紹介で遊んでるお客さんも大勢いますから」
「彼、何者なんですか? どう見てもカタギじゃないよね」
 一瞬、店長の顔が曇った。

「そう、本職(現役のヤクザ)だよ。大手(指定団体)の二次団体の幹部クラス」

 だとしても、なぜ、こんなことができるのか。こちらが質問する前に、店長が種明かしを始めた。

「あの人は、芸能界に女の子を送り込む“入り口”から関係してるんだよ」
(明日に続く)

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