兄は新潟記念を勝ったユメノシルシ。充実の4歳を迎え、本格化してきたショウワモダンに一発ムードが漂っている。
オープンに昇級後は(6)(10)着に終わっているが、ダービー卿CTでは0秒3、マイラーズCでは0秒6と強敵相手にいずれも差はわずか。「持ちタイムのない馬だから、時計の速い馬場が合わなかったね。準オープンの勝ちっぷりの良さから、重賞でも通用する力はあると思う」と藤田助手。「東京も最終週で馬場が荒れてきたのは歓迎だし、千八も守備範囲。道悪は2戦2勝だから、これで雨でも降ってくれればいうことない」と腕を撫している。
前走後は短期放牧に出され、帰厩後は順調に乗り込みを消化している。1週前追い切りになった4日は芝コースに入り併せ馬。5F63秒3→48秒7→35秒4→11秒6の好タイムを馬なりでマークし、併入した。
「放牧で疲れは取れたし、だいぶリフレッシュしたみたい。動きは文句なかったし、息の入りも良かった。もともとここが目標レースだったし、いい仕上がりで臨めそう」
先週の安田記念ではインの3番手からウオッカが突き抜け、2番手を進んだアルマダが2着に粘り込んだように、今の東京は外差しが決まらない馬場。「先行力と粘り腰が身上」というこの馬がアッといわせるシーンは十分ある。
【最終追いVTR】師自らが手綱を取り、本馬場でアイアムドラマ(古馬500万)と併せ馬。5Fで2馬身あった差を徐々に詰めると、直線では鞍上のステッキに鋭く反応し、3馬身突き抜けた。デキは文句なしだ。