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中川圭太に「遠慮せずスタメン狙え!」オリックス・西村監督がルーキーに送ったエール

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中川圭太

 “最後のPL戦士”として入団時に注目されていたオリックスのドラフト7位ルーキー、中川圭太外野手が4月20日に一軍初昇格以降、チャンスをモノにし続けている。

 「ルーキーだからといって遠慮しないで欲しい」

 西村徳文監督は新入団選手発表会見の際、ルーキーたちにこんなエールを送っていた。真っ先にチャンスを掴んだのは開幕スタメンを射止めた頓宮裕真内野手だ。西村監督はプロの球に苦心する頓宮をクリーンナップで使い続けた。そんな頓宮と入れ替わるかのように、ファームで好調をキープしていた中川に声がかかる。中川は春季キャンプでもファームの球場で快音を響かせており、パンチ力をアピールしていたのを思い出す。

 「彼はいろいろと“持っている”ところがありますからね」

 これは中川隆治アマスカウトグループ長の言葉だ。ドラフトでオリックスが指名した時、地上波のドラフト特番では、まさに中川の特集が全国に流されており、番組の編成を急遽変更し、中川親子のインタビューを生中継している。12日現在、15試合出場、打率.364(44-16)、長打率.614、得点圏打率.500は立派な数字。10日の楽天戦(ほっともっとフィールド神戸)では、プロ初ホームランを放ち、「めっちゃ嬉しいです!」という喜びの談話も出している。初のヒーローインタビューでは、このホームランボールを、特番にも出演したお母さんに渡すと照れ隠ししながら笑顔で話していた。

 「自分の売りはバッティングなので、活躍して球団の顔になりたい。1年目から1軍で活躍したい」

 入団会見でこのように話していた中川だが、昇格直後は試合中はもとより、練習中も緊張が見られていた。しかし、今月に入り少し慣れてきたのだろう。ベンチ内で笑顔が見られるようになってきた。

 「遠慮しないで欲しい」

 中川や西浦颯大外野手を見ていると、西村監督の言葉を実践しているように映る。チームは首位と6ゲーム差の最下位と、中継ぎ陣や打線も苦悩が続いているが、若い力が「遠慮なく」育ってきているのは、交流戦から後半戦に向けて大きな武器になるに違いない。

取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

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