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ザック画策 香川真司ブラジルW杯後にACミラン移籍(2)

 ザッケローニ監督は、2億円超ともいわれる高額年棒を袖にしてまでどこに新天地を求めるのか。本命視されているのは母国イタリア代表監督への就任。ただし、これには注釈がつく。イタリア代表がブラジルW杯で予選リーグ敗退、もしくは決勝トーナメント1回戦で日本と対戦し敗れた場合、とされる。
 これでは全てが他力本願。そこで同時進行で進めているのが、古巣セリエAで3強の一角を占めるACミラン監督復帰だという。

 今年1月に本田を獲得したACミランは、期待を裏切り8位でシーズンを終えた。イタリアメディアは先ごろ、セードルフ監督が解任され、現在同クラブのU-19チームを率いているインザーギ氏が新監督に招聘されると報じた。しかし、ベルルスコーニ名誉会長はインザーギ氏の契約が2016年6月まであることから、その間にじっくり次期主力部隊を作ってもらい、ザッケローニ氏につないでもらう計画も温めている。その話にザッケローニ監督が乗り、サムライブルーのユニホームを脱ぐ意思を固めたというのだ。
 前出の専門誌記者が解説する。
 「監督を受けるにあたり、最も頭が痛いのが“10番”本田の扱い。イタリアのスポーツサイト『Sportcafe24.com』が13-14シーズンにおけるワーストプレーヤーのMF部門で本田を選んだように、評価はガタ落ちしています。しかし、契約はまだ3年あり、金額も年7億7000万円。どこぞのクラブに売り付けたいが、10億円を超す移籍金を払ってまでこの男を獲得する欧州クラブはない。そこで、ザッケローニ氏が一役買うというのです」
 「もとはといえばミランに本田を売り込んだのはザッケローニ氏。逆に考えれば、本田はザッケローニ氏には逆らえない。そこでACミラン首脳はザッケローニ氏が仲介する形で本田を中国の成り上がりクラブか、オイルマネーが潤沢な中東のクラブに売り飛ばそうと画策しているのです。恩師の命令なら逆らえない、と踏んでいるのでしょう」(同・記者)

 もう一つ、本田の入団でACミランに付いた日本のスポンサーの問題。本田のセリエAでの活躍を当て込んで富士通、東洋ゴムなどの大手企業がACミランと契約。実はこれが本田の年俸の原資になっていたのだが、本田が不在となれば、契約不履行の訴訟にも発展しかねない。
 そこで本田に代わる“広告塔”として取り沙汰されているのが香川だというのだ。こちらも所属するマンチェスターUが英プレミアリーグで7位に低迷。本田同様に出番が激減し、宙ぶらりんの扱いになっている。
 「ファーガソン氏に代わって監督に就いたモイーズ氏は、1シーズンもたず4月に解任され、ギグス代行監督は香川をトップ下ではなく、ボランチで起用。来季監督には香川の独ドルトムント時代の監督だったクロップ氏も候補に挙がったが、ブラジルW杯後にオランダ代表監督を退任するファンハール氏に決定。新チームはFWファンペルシー、ルーニー、GKデヘア以外は同列とし、香川はトップ下から外される公算が大きい。マンU首脳によれば、古巣のドルトムント、伊ナポリから香川獲得のオファーが届いているそうで、ミランが割って入るのは十分に可能です。香川の移籍金は16億円といわれるが、ブラジルW杯の活躍次第では20億円に跳ね上がる。オーナーの富豪マルコム・グレーザー氏が5月28日に死去したこともあってマンUは大混乱しており、余剰戦力は少しでも高く、早く売却したい考えのようです」(大手広告代理店)

 もちろん“エースで4番”の本田の活躍で日本が決勝トーナメントに勝ち進めば、ザッケローニ監督の評価はさらに高まり、ACミラン監督で本田とタッグを組む可能性もある。いずれにしてもザッケローニ氏がブラジルW杯後に荷物をまとめ、イタリアに戻ることだけは間違いない。

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