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チューリップ賞(JpnIII、阪神芝1600メートル、7日) 2歳女王ブエナビスタが復帰

 限りない可能性の扉が開かれる。2歳女王ブエナビスタが桜花賞TR「第16回チューリップ賞」(JpnIII、芝1600メートル、7日)でいよいよ始動する。阪神JFを圧倒的な強さで制した後も順調な乗り込みで仕上がりは良好。桜、そして樫へ向け、どう勝つかが焦点となりそうだ。

 2007年のダービーをウオッカが牝馬として64年ぶりに制した時、「こんなことはもうしばらくないだろう」といわれたものだ。しかし、それ以来続く「女の時代」の中で、早くも新たな超女傑が誕生しようとしている。
 昨年の阪神JF。ブエナビスタは圧倒的な強さで2歳女王に輝いた。ゆっくりとスタートを切り後方から外を回って、軽く仕掛けられるとビュンと弾けた。小細工も駆け引きも一切なし。とにかく不利だけ受けないように乗られただけだった。搭載エンジン、筋肉の組成、すべての次元が違うとばかりの強烈な瞬発力だった。

 その後は厩舎でじっくり調整され、桜花賞の叩き台としてここを目標に乗り込まれてきた。1週前追い切りは2月24日の栗東DW。実戦を想定した3頭併せだった。
 最後まで手応えを十分に残したまま2馬身先着。時計は6Fから86秒7→70秒8→56秒3→41秒9→13秒0と平凡だったが、この日の馬場状態は雨の影響で最悪。それを考えれば上々だった。シルエットはキャシャに映るが、秘めたパワーは計りしれない。
 「数字は参考にしにくいけど、とにかく順調にきているからね。先週にビシッとやれたし、余力十分に走っていた。この中間は体が減ることだけ心配だったんだが、今のところまったく問題ないね」と松田博調教師はうなずいた。

 すでに牝馬の枠には収まらない可能性すら感じるブエナビスタには、ウオッカに続くダービー挑戦が早くも取りざたされている。しかし、陣営は今のところ規定路線を歩ませたいという。そこには指揮官のオークスへの思いが込められていた。1988年、10番人気のコスモドリームで開業初のGI制覇。93年には、脚が曲がり売れなかったベガで桜花賞とオークスを連覇して、今の栄華の礎(いしずえ)を築いた。
 3度目のオークスへ…いま大事なのは目の前の前哨戦をきっちりものにすること。「レースが近づいているのを馬が分かってきた。息さえできていたら大丈夫だろう」。揺るがぬ自信。まずはチューリップを確実に咲かせる。

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