まさに大器晩成だ。2歳時にも京王杯2歳Sを制したブルーコンコルドだが、本当の活躍はダートに本腰を入れ出した3歳の秋以降。とくに5歳になってからこれまでの成績は<10413>というすさまじい結果を残してきた。
「まだまだ馬が若いんだろうね。7歳といえば普通はおじいちゃんなのに、この年齢になって初めて馬っ気を出すようになってきたんだから」
服部師はそう言うと笑顔でうなずいた。若々しさはレースぶりにも現れている。前走の南部杯も強かった。1番人気こそ新興勢力のワイルドワンダーに譲ったが、半馬身の着差以上に強い快勝だった。
「折り合いがピッタリついて勝てたことに意味がある。あの内容なら距離が二千に延びても気楽に臨めるんじゃないかな」過去2年、JBCはスプリント、マイルを連勝中。ジワジワと地力を培い、いよいよ本丸のクラシックに挑む態勢が整った。
中間も“若い”。14日の1週前追い切りでは、栗東坂路で800mを51秒4→計不→25秒3→13秒2と速い時計を出した。
「何の反動もなく、1回使った上積みを十分に感じられる。ヴァーミリアンなど初めて戦う馬もいるから、気持ちはあくまで挑戦者。でも、このデキならいい競馬ができる。若いモンにはまだまだ負けないっていうところを見せたい」
勝てば交流GIは7勝目。歴史に残る名馬の領域へ踏み出すか。