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球春ベンチ裏 長嶋・松井VS原・高橋由「巨人監督問題」でドロ沼抗争勃発(2)

 長嶋氏が指揮官だった時代、高橋由もその薫陶を受けている。だが“親密度”では松井氏の方が「上」だ。
 「松井、高橋由は監督だったころの長嶋氏に打撃指導を受けています。試合後、『ちょっと待っていろ』と内々に2人に居残りを伝えることがよくあり、東京ドームの素振り室で待機させていました。松井は素振りをしながら長嶋氏を待っていましたが、高橋由は素振り室の鏡を見ながら眉毛を抜いていたことも。そのとき長嶋氏は怒って、高橋由だけを帰らせました」(同)

 当時の高橋由は清原和博氏(47)に“ネオン街”を教わり、遊びたい一心だったという。厳しい巨人OBの中には、今も高橋由が伸び悩んだのは「清原のせいだ!」と言う者もいる。当時、長嶋氏は私生活には口を挟まなかったが、夜の誘惑にも負けずにバットを振り続けた松井氏の方を“真の後継者”と見ていた。
 「原監督の指揮官1年目のシーズンに松井はFA権を取得しました。当時、松井の去就は巨人の最重要事項であって、シーズン中も、長嶋氏、原監督が松井を食事に誘い“本心”を聞き出そうとしていました。そのとき、原監督は『残留してくれる』と信じていましたが、長嶋氏はメジャー移籍を覚悟していました。今回の巨人監督の就任要請同様、最後まで松井はホンネを口にしませんでした」(球界関係者)

 読売経営陣が『ゴジラ待望論』にこだわる理由は、人気に尽きる。巨人主催ゲームの年間観客動員数は2年連続で300万人を超えたが、地上波テレビの放送回数は回復していない。12球団ナンバーワンの観客動員数も維持している。だが、それは『勝利』(優勝)という厳しい必須条件をクリアして成り立っているものであり、巨人が毎年のように金満補強を繰り返してきたのは、まさにそのためでもあった。

 “補強”と言えば、'14年オフはこれまでとは相反する超地味なレベルにとどめたが、それは高橋由を後継者に推す原監督の意向によるものだった。
 「シーズン中、原監督は信頼を寄せるプロ野球解説者、OBとの談笑中、『巨人は金満? 違いますよ。怠慢、肥満です』と自虐的に話していました。選手たちがかつてのように練習しなくなったことを嘆いていました」(同)

 昨季、リーグ優勝は果たしたが、主砲の阿部慎之助(35)をはじめ、主力選手は全員、成績を落としている。「選手層の厚さで逃げ切った」と言った方が的確かもしれないが、原監督は昨春キャンプ中から苦しい展開になることを予見していたという。高齢のレギュラー選手たちがスタミナバテを恐れたのか、練習量をセーブしていた。それでも原監督は彼らを使い続け、かつ今オフ、大掛かりな補強をしなかったのは次期監督のためだった。
 「彼ら自身が危機意識を持たなければ本当の強さではない、と。勝利に対し、貪欲なチームにして、後継者に託そうとしているようです」(前出・関係者)

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