「谷繁(元信)兼任監督は、よくやっていると思う。チームは世代交代が急務とされる時期で、経験豊富な指揮官が監督を務めていたとしても優勝争いに加わることはできなかったはず。でも、大敗続きの8月中、『あわよくばCS進出』の声も聞かれなくなりました」(プロ野球解説者)
だが、こんな指摘も聞かれた。「こうなることは分かっていたのではないか」と…。昨年オフ、『落合博満GM-谷繁兼任監督体制』が発表され、同GMがチーム再建策として真っ先に着手したのが、減額査定だった。監督時代に中核を務めた主力とベテランに対しても容赦せず、総額7億6940万円の削減を敢行。一部選手は反旗を翻して他球団に移籍し、中日OBは「外部補強も止むなし」と見ていた。だが、この削減分が補強費にまわることはなかった。ドラフト1位も即戦力ではなく、将来性重視の高卒投手である鈴木翔太(19)を指名した。
「要するに、戦力ダウンしたまま、谷繁兼任監督はペナントレースに突入させられたわけです」(前出解説者)
白井文吾オーナーも、今季の低迷は覚悟していたのだろう。
しかし、中日で現役を終えたOBたちは黙って見過ごすわけにはいかない。
「立浪(和義)氏を担ぎ出して、何かしようとまでは思っていません。落合体制では生え抜きのOBをコーチで送り込んだとしても、身動きできません。手始めにまず、テレビやラジオでの解説で厳しい現場批判をしていくことになるでしょう」(球界関係者)
落合GMは表舞台に出てこようとしていない。だが、夏の社会人野球の都市対抗や、中京地区の大学野球のスタンドで何度も目撃されている。かつて、「自分の眼で見なければ信用しない」とスカウト陣に言い放ったことからも、ドラフト指名で強い影響力を示すものと思われる。チーム立て直しのため、今秋の中日のドラフトは社会人選手を多く指名するのではないだろうか。
「20代半ばの社会人を指名するということは、即戦力の選手を集めようとしています。そうなると、同世代の中堅や若手がレギュラーポジションを奪われ、働き場を失うことになるでしょう」(前出関係者)
直接手を加えなくても、自身の意向で編成した選手たちでグラウンドを染め直す…。落合GMのドラゴンズ占拠が加速すれば、OB解説者たちからの谷繁采配への酷評も止まらなくなる。